先日、このブログで
「老後にはピアノを!」なんていう
ちっぽけな夢を書いたら
タイムリーに兄から
こんな本を貸してもらいました。
作者の稲垣えみさんは元朝日新聞の編集者。
アフロヘアーとミニマリストでも有名(?)
ピュアでいい感じわたし、嫌いじゃないなぁ・・
そんな風に思っていた方が
なんと!わたしと同じ発想で!
(厳密には似たような発想で・・)
50歳を過ぎて(今のワタシよりグーンとお若い)
「昔少し習っていたピアノ、大人になって
また習いたい!やってみたい!」と
思い立ったとは!!
大人のピアノは
・「バイエル」「ハノン」なんていう教本を弾かなくても良い!
・自分の好きな曲だけ練習すればよい!
・老後の楽しみになればよい!
書いてあるコト一つ一つに「うん!うん!同感!」と
読み始めたのだけれど
やはりこの稲垣えみ様は尋常なお方ではなかった
きっと何事にもすごく努力家で完璧主義(?)
ピアノにも、とても真摯に向き合い
毎日2,3時間、いやそれ以上に
本人が書いておられる通り
「仕事にも支障が出るくらい」
そして
「腱鞘炎や筋肉痛で指が動かなくなるくらい」
練習に練習を重ね・・・
たった1年で
ベートーベンやショパンの名曲を
人前で披露できるくらいにまで弾きこみ・・・
とてもじゃございませんが
「老後のピアノ」の域を超えてはりました
しかし・・・
老後にピアノ!と思っているワタシに
良きアドバイスもありました!!
まず!!
何を弾いてもよい「大人のピアノ」は
「まず曲選び!」弾きたい曲を選ぶこと
老後にピアノ!と決めているワタクシには
もちろんいくつか曲の候補は
頭の中に浮かんでいるのでありますが
本を読んでいて
「弾きたい曲」と
意外と簡単だけれど
「上手そうに聞こえる曲」には
ギャップがあるのかなぁ・・
選曲から考え直そうなんて
考えたりしています
次に
「楽譜を拡大コピー!」これは朗報
楽譜が読めなくなっているうえに
老眼もすすんでいる老体には
これはナイス!採用決定😊
稲垣さんが50過ぎで感じた想像以上の
自分の「老化」
「眼」「指」「脳」「体力」そして「耳」
私なんてその何倍も感じ、
落ち込むに違いない
「昔はこんなんじゃなかった」
「あの頃はどうしてやっていたのかしら」
私もほぼ毎日の練習と
週に1回のお稽古を10年くらい続けたから
再開する前から
書いておられることに「共感!」と思えるところが
たくさんありました
私が「私の老後のピアノ」を始めたときには
このエッセイを思い出して!
焦らず!腐らず!
「今!を楽しむピアノライフ」を
おくります
『人前で』と言えなくとも
『ちょっとくらい聞いてあげても良いよ💕』
と言ってくださる心優しいお友達の前だけで
ほんの少しお披露目できる日が来ること
お祈りして下さいませ🩷🩷
ゴジラ−1.0は
婚活する30代カップルのお話。
巻末の解説で朝井リョウさんが書いておられるように
「この小説はヘビーである」
そんな感じです。
「傲慢」という言葉はあまり口にすることないけれど
人は皆自分に甘く他人に厳しい。
そんな「傲慢さ」をうまく表現していて
ズキッ!わたしのこと!!??
と思ってしまう場面もあり
考えさせられました。
「善良さ」は
「善良な人」代表で描かれているこの主人公の女性「真実」には
共感できるところがなかった。
誰でも他人には「良い人」と思われたいけれど
お見合い、婚活、そんな場面で出会った男女は
自分のことは棚に上げて異性を「値踏み」してしまったり
「傲慢」になってしまったりするんだろうなぁ・・
ちょうど娘がそんな渦中にいるから
とても他人事として読めなかった。
・・・で??
面白かったの??
お勧め本??
??と聞かれたらどうしましょうか?
わたしがいつも使っているアプリ「ブクログ」には
星3つにしました★★★
他の辻村深月さんの作品は
「ツナグ」「青空と逃げる」「かがみの孤城」は
どれも★★★★星4つ
文章が簡潔でわかりやすくて
グイグイ読めます。
この「傲慢と善良」も一気に読めたけれど
なぜか後味が良くなかった
追伸*ちょうど今週の金曜ロードショーでは「かがみの孤城」が
地上波初登場だそうです
アニメはほとんど見ないけれど
これは観てみようと思ってます😊
その中でも「本」の感想は
こんなわたしの本の紹介を
自分の読書の選択の参考にしてくれている友達もいるようです。
最近も新しくそんなこと言ってくれる人がいて
とてもうれしい
本も、ランチのお店も、
人に紹介するには・・・
その人の好みはわからないけれど
自分の中では「絶対おすすめ!!」と自信をもって
勧められるモノを!!と思っています。
今日、お勧めの本は
古内一絵さんの「キネマトグラフィカ」
平成元年老舗映画会社・銀都活劇に入社した
同期の6人の男女が、
地方映画館の閉館日に合わせて再会を果たす。
懐かしい映画を鑑賞しながら、
26年前のフイルムリレーに思いを馳せ一人ずつ語られる。
入社から数年、数十年たって
自分はあのころ想像した未来に立っているのだろうか?
あれだけ頑張って「結局最後はここなの?」と自問する
特に働く女性にとっては
〈男女雇用機会均等法〉
〈女性総合職〉
まだまだ〈お茶くみ〉〈コピー係〉などの雑用は押し付けられ・・
悩んで・・・思い通りにいかなくて・・・
気がつけば50代になっていて・・・・
恋愛、就職、結婚、・・・
「将来の自分」「こうありたい自分」
時代の波に吞み込まれそうになりながらも
それでも生きている限り
たとえいくつになろうと
何を失っていようとも
自分たちはいつだって「これからなのだ」
なんだか心がすっとする小説でした。
50代以上、特に女性にお勧めかな。
あっ!兄の一行コメントは
「まぁまぁよかった」でした。
そして「古内一絵」という作家さん。
まるで知りませんでした。
良かったです
「キネマトグラフィカ」は
読んでみたい!!