西北地方鶴田は、この冬も吹雪が多く底冷えする中での現場施工となりました。
12月13日から建て始めた現場は、只今大工工事が残り10%弱となりました。外廻りの工事は1月中旬に終了し、足場も取外し完了状態です。大工さんも暖かい室内での作業がもう一息!ラストスパートで気合を入れ直し造作工事に励んでいます。冬工事もここまで漕ぎつければもう安心です。
2月は仕上げ工事まっしぐら!
今年は雪も多いので現場施工に支障をきたすのかと心配しましたが、業者・職人さんのおかげでスムーズに工事も進み、冬工事体制も万全な状態で進行しています。
3月には、完成内覧会を行いますので、興味のある方は是非お越しください。
無落雪屋根の小屋裏換気方法です。
黒色の蜂の巣状態になった部分(イーヴスベンツ)が2階天井裏の換気部材となっています。
壁の外側に通気層を設けることによって上昇気流が発生し、2階天井裏へ向かう空気の流れをつくります。
特に夏、2階の部屋を暑くする天井裏の熱を外気に逃してくれる効果があります。
また冬には、壁や2階天井裏などを結露から守ってくれる大切な空気の通り道となります。
1階屋根の通気層です
空気の流れが1階の壁の通気層から写真の1階屋根タルキ通気層へ向かい、1階屋根から2階壁通気層を経て、最終的に2階天井裏へと進む空気の通り道がしっかりと遮熱・防水施工されています。
(屋根・壁には遮熱防水シートと防水・気密テープにて完全に漏水を防止します。)
外周はすべて耐力壁とし、面材(ダイライト)を使用しました。
一般的に筋交い(斜材)の入った軸組みの耐力壁にしますが、弊社は、家全体の耐力壁量とバランスを検討したうえで、不燃・準不燃材でもあるダイライト・無機質素材(ゼロアスベスト)を選択しています。
特長として、防腐・防蟻性にも優れ結露に対しても強い素材ですから、住まいが丈夫で長持ちすることにつながります。
ちなみにダイライトの継目は防水・気密テープ処理を施し、サッシ廻りも同様の処理にて漏水も防止します。
壁の充填断熱材(柱間に施工)はグラスウール100㎜/24Kを採用しました。
グラスウールは密度が高くなってくると、ガラス繊維の密度も増し、断熱空気層が厚くなります。よって1枚の断熱材を手で持ってみると、密度の高いものほど重くなる訳です。
1枚1枚丁寧に時間をかけて、壁の中に入れて「ふわっと」した状態を保ちながら施工することが肝心です。
その後、断熱材の壁全体を気密シートによって隙間無く覆い、シートの継目は重なりをとってテープ処理を施すと壁の断熱、気密施工の完成です。
天井断熱材は、グラスウール300㎜/18K(ブローイング)を採用しました。
天井の断熱施工には、次の準備が必要となります。
先ず、木材で天井の骨組みを施工し、次に天井全体に隙間無くしっかりと気密シートを張り、継目は重なりをとってテープ処理を施します。この時、壁のシートとの重なりも気密を取るために必要となりますので、相互重なりを丁寧にとって気密テープ処理を施し、天井下地に石膏ボードを張ると準備完了となります。
これはあとで天井裏から吹付けるグラスウール(ブローイング)が30㎝もあるので、ちょっとした隙間に落ちたり、天井材が膨らんだりしない為に行う作業の事前チェック項目となります。
吹付け完了・300㎜のブローイング状況です。
次世代省エネ基準ですと同断熱の場合、210㎜でOKですが、弊社としてはこれからの異常気象などを考慮して、約50%の割り増しをして天井断熱材は300㎜仕様としました。
青森県産・無垢杉床材20㎜です。
通常の合板フローリングがほぼ12㎜、無垢杉床材は20㎜と厚さだけをとっても差がありますが、触り心地や住み心地にはもっと違う点があります。それは無垢だけが持つ木の質感や柔らかさ、そして保温効果だと思います。この特性だけはいくら文字を並べても伝わらないと思いますので、内覧会にお越しいただき是非ご体感ください。
1月21・22日第1回目の構造見学会を開催しました。
当日はお天気も良く、外気温も3~4度で絶好の見学会日和でした。
建物内は1台のヒーターで1、2階共20℃以上まで室温が上がり、来場していただいたお客様には十分に断熱、気密性能をご体感いたたきました。
T様邸の外観です
無落雪+片流れ屋根を組み合わせ、色調はホワイトを基幹にポーチ柱にポイントを設け、無落雪にありがちな四角い家にはない、柔らかさを持った外観になりました。
玄関ポーチをセットバックし、ポーチにつながったテラスが、より奥行きと広がりを感じさせてくれます。
内部はLDKに趣があり、セミオープンで使える4.5帖の和室~玄関~水廻り~リビング階段のつながりがT様の夢の実現そのものになっています。
建坪36坪、土地88坪の若夫婦の住まいに乞うご期待あれ!!