2012年11月大阪府貝塚市にある龍谷山水間寺を尋ねた。 このお寺は通称、水間の観音さまとして信者や市民に親しまれている。
歴史的にも古く、聖武天皇(724年~749年=奈良時代中期)の時代、天皇の病気平癒を祈願して、生き仏として庶民から最も信頼されていた行基に命じて創建される。 祀られている仏様の観世音菩薩を謹天皇に捧げたところ、病は全快され、それより諸民に厄除け観音として信仰されるようになった、と伝えられている。
水間寺の入口にあたる厄除け橋からの眺望、11月末で桜の葉は散り、黄色い銀杏などが秋の風情を漂わせている。
水間寺の前に流れる渓流と、桜木に自生する緑の植物、樹間から顔を出す小さなモミジが、奥の渓流と共に自然な情緒を感じる。
厄除け橋の擬宝珠と三重塔、周辺に広がる色づいた樹木が晩秋を漂わせ、厳かな雰囲気を感じさしてくれる。
水間寺の全景、三重塔と重厚な二重構造屋根の本堂、七五三参りの子供たちが訪れている。 参拝客も多いのか露店がでている。
七五三のお参りを終えた子供や家族、露店の前に立つ親子、本堂前には紅葉した樹木が見え、秋の風情を感じさしてくれる。
本堂横にある水鉢にはご覧のような緑のハスの葉と紅いモミジが、晩秋の季節を漂わせている。
水間寺の本堂横のある色鮮やかな紅葉
水間寺で伽藍やその周辺の紅葉を撮影した後、裏山に当たる水間公園に行ってみた。 車で3分ほどの距離にある公園で、昭和51年に開設され、市民の憩いの場として親しまれている。 マイカーを降り、少し歩いて行くと池があり、畔には桜の大木が紅い葉をつけている。
池の前方には、少し丸みをもった紅い欄干の橋が見え、その上は小高い丘になっていて、緑の樹木や紅葉の樹木で覆われている。
水間公園の池と、その上に架かる赤い欄干の橋、この公園の景観を代表するような、秋の日本的な美しい表情を見せている。
池に架かるアーチ型の赤い橋と真っ赤に色づいた緑の中の紅葉
緑の樹木に囲まれ ひときわ鮮やかな色彩を放つ池の上にある紅葉
水間公園の池を通り過ぎると、桜の並木道がある、その北側にご覧のようなくコスモスの花が一面に咲き、訪れた人達を喜ばしている。
水間公園には展望台があり、大阪湾や貝塚市内、公園内の芝生広場などが一望できる。
若いカップルが、時々大きな笑い声をあげながら戯れている公園内の芝生広場、周囲は桜や紅葉などで覆われ、秋の風情が感じられる。
色鮮やかなモミジの前で記念撮影後、撮影画像を3人で確認する若い女性。
芝生広場の横にある鐘楼、鐘楼の横には色づきをはじめたモミジが秋の風情を公園内に漂わせている。
芝生広場の前にある貝塚市内や大阪湾が眺望出来る休憩所。 前には紅葉群落が、眺望と共に色鮮やかな美しさを見せている。
休憩所から眺望、落葉の始まった桜の老大木と鮮やかなモミジが、眺望と共に落ち着いた日本的な美の雰囲気を醸し出している。
水間公園休憩所前の紅葉。貝塚市内や大阪湾を望む斜面には、ご覧の様なモミジの大木が紅葉の美しさを見せている。
桜の枝間からの紅葉、何故か一番奥のモミジが、一番色鮮やかに紅葉している。
数日後の同じ桜の枝間から撮影する。 わずか4日間であるが紅葉の進む速さに驚かされる。
芝生広場から池に架かった赤い橋を渡る若いカップルと紅葉、それに桜樹が微妙なコントラスを見せ、美しさを醸し出している。
私が今回撮影した水間寺や、水間公園の場所は、全体としてまとまりがあり、こじんまりとしている。 その為にか撮影するのにもあまり時間がかからなかった。
水間寺の境内周辺にある紅葉を見ていると、七五三参りの可愛らしい和服を着た家族などが訪れて、日本らしさや美しさを見せている。
水間公園は、水間寺の裏山にあるだけあって、池や紅い欄干の橋などが紅葉とうまく調和、和風庭園の様な落ち着いたお趣きをつくっている。 芝生広場前のモミジは、前方の都市景観と共に、飽きのこない景観をつくり出している。
春の桜の開花は、多くの人達に、これからはじまる夢や情熱を、ヤル気を起こさしてくれるように感じる。
秋の紅葉は、その鮮やかな色彩から、成熟した落ち着きの心と、静かな未来への闘志を感じさしてくれる。
今年のモミジは、例年になく美しいと多くの方たちが語っている。
私自信も、なんとなくそんな感じがするが、今年ほど、近郊の紅葉を求めて出かけて行ったことはなかった。
モミジは撮影すればするほど、奥域の深さを感じさしてくれる。
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