京照日記

アンティーク店の京照が「着物に対する熱い思い」と、お客さんとの会話で気が付いたことを発信しています。

せつない秋の夕暮。

2013年09月24日 19時18分59秒 | ヒラメキのヒント
リンちゃん、こんばんわ。

終いかけに来はったお客はんと、しみじみと話し込んだんどす。

ほんま、秋の夕暮は、「せつない」どすぇ。

お客はんは、実家のお母はんとも、あんまり仲良くなくて、婚家のお母はんとも、うまくいってはれへんらしいぇ。

どこかで聞いた話やと思ったら、うちもそうぇ。

ほんまこの年齢やさい、同じような悩みどす。

他のお人の親子関係に比べると、あっさりしとうらしいどす。

お客はんのことは、あんまり書かれへんさかい、うちのこと、書きまひょ。

心の奥底を見るんはつろおすぇ。

けんど、ひとつ気がついたんどす。

店じまいが遅そうなったんで、ワンちゃんが、畳におしっこ、どす。

疲れとったから、チィーと怒ってしもたんどす。

ほんなら、うちにひっついて、ひっついて、離れまへんのや。

うちは子供の頃、怒られても、そんなことしたことおへん。

なるべくお母はんと、距離おいて、遠くから接しておした。

そうどす。仲良くなるのには、ひっつかんとあかんのやねぇ。

離れたら、あかんのどす。

そこが、可愛いと思ってもらう、大事なことやったんどす。

この年になって、気つくんは、遅すぎましたぇ。

けど、まだ大丈夫。

死んでまへんから、まだ挽回できそうどすぇ。

まず、相手に真剣に訴えることから、はじめまひょ。

真剣に向き合って、自分の気持ちを伝えることが、大事なんやねぇ。

まぁ、うちのワンちゃんは、そんなことまで考えてはれへんやろなぁ。

単純で、まっすぐどす。

久しぶりに子供の頃を思い出して、「せつない」気分になりましたぇ。

秋の夕暮どすなぁ。

読みたい本がおすから、はよ寝まひょ。

ほなな。