震災から１年

　３月は旧暦では弥生（やよい）、冬から春になるこの時期は、様々な花が咲き心も開放的になる良い時期なのですが、去年は残念ながらそういう思いからほど遠いものでした。

　テレビやネットでかなり悲惨な映像を見てショックを受けた方も多かったと思います。健康に関わる仕事をしているので今まで意識的に震災のことには言及しないようにしました。また、施術中に地震があって揺れても努めて平静を装うことを心掛けてきました。

　東洋医学では心の在りようが体に大きく影響します。ストレスで胃が痛くなったり胃潰瘍になったりすることはお聞きになったことはありますね。東洋医学では心配事や不安があると肺や心臓を病むと言われています。しかし、あの日を忘れないことも大切だと思います。風化させず少しでもよいから支援をすることです。

　一昨日、被災地の自衛隊が記録した映像をテレビで見ましたが涙が出てきました。自分が被災された立場であるのに被災された人を救うために懸命に努力している隊員、また、自衛隊でない人も懸命に避難を呼びかけ、自分の命をかえりみず被害を少なくしようとされている姿に胸が熱くなりました。

　「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という最澄の言葉がありますが、権力や財産や社会的地位などでなく、家庭や職場で精いっぱい努力して光り輝く人こそ何物にも代えがたい国の宝であるという意味です。国宝が多い日本という国に生まれて幸いです。

　被災地の１日も早い復興をお祈りします。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院