東京国立博物館は春と秋に庭園開放をする。
今秋は11月29日~12月8日まで。
上野公園は明治維新までは寛永寺だった。
徳川家康~家光まで三代の将軍が帰依した天海大僧正が上野の台地に寛永寺を創建したのは1625年(寛永2年)。
最盛期には、上野公園を中心に三万五千坪の境内地と一万二千石の寺領を有したという。
幕末の戊辰戦争で彰義隊がたてこもり全山が壊滅し、寺領は明治政府に没収された。
時代が流れ、寛永寺本坊跡には東京国立博物館本館がたつ。
庭園は本館の北側。
庭園の一部は通年解放されているけど、春と秋にはこの池の向こう側に行ける。
転合庵。
紅葉に池の水が揺れる。
この庭園は寛永寺の庭園とされるけど、改修に改修が重ねられ、春秋に公開される部分に点在する茶室等も全て移築されたもの。
春草盧。
六窓庵。
応挙館。
九条館。
寛永寺の面影が残るのは、築山と有馬家の墓と十輪院校倉跡。
十輪院校倉は、気付く人は多くはないけど法隆寺宝物館の横に移築されている。
旧因州池田屋敷表門は土日祝日1月2・3日に開放。
トーハク側から上野公園を眺める。
表慶館の横のイチョウがひときわ綺麗。