国会図書館が特別に好きというわけではないけど約4342万点の日本国最大の蔵書数を誇る。
貸し出しはしてないけど、著作権の範囲内で複写はできるし、どこにも無さそうな書籍や資料のあのあたりを見ておきたい確認しておきたいには実に便利。
ところがたまには無い本もあったんだ。
どこにある?
う~ん東京都写真美術館にありますね。
というわけで、東京都写真美術館の図書室へ。
すでにどこにも無い4冊の写真集はですぐに見つかり、コンディションは素晴らしく、更に有料だけどカラーコピーにも対応してくれた。
専門図書館っていう存在を忘れていた。今度から写真に関してはここにしよう。
ついでといってはなんだけど、展覧会をひとつみて帰ることにした。
日本の新進作家vol.21「現在地のまなざし」。
会期は2024年10月17日~2025年1月19日。
日本の新進作家展は、写真・映像の可能性に挑戦する創造精神を支援し、将来性ある作家を発掘するために、新しい創造活動の展開の場として2002年より開催している。
21回目の今回は5名の作家で構成。
会場の撮影は、1枚撮りや接写、1部作品の撮影は禁止。
大田黒衣美。
大田黒衣美は福岡県生まれ。東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。東京藝術大学大学院修士課程油画科修了。
絵画、写真、映像、インスタレーションなどの手法を用いて、鑑賞者のあいまいな感覚を刺激する風景を生み出す。
かんのさゆり。
かんのさゆりは宮城県生まれ。東北芸術工科大学情報デザイン映像コース卒業。
大学在学中からデジカメを使用した作品制作を行い、近年では自身の暮らす土地の暫定的で仮設的な風景の撮影を続けている。
今回のポスターやフライヤーに使用されているのはかんのの作品。
千賀健史。
千賀健史(1982~)は滋賀県生まれ。大阪大学基礎工学部卒業。
緻密で長期にわたるリサーチを経て、ドキュメンタリーの視点と虚実を混ぜたイメージを作り出し、現代の社会問題をあぶりだす。
金川晋吾。
金川晋吾(1981~)は京都府生まれ。神戸大学発達科学部人間発達科学科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。
社会の中で規範とされている役割を越えて、自身の視点に基づき、自己と他者の流動的な関係性を写真や文章によって表現している。
原田裕規。
原田裕規(1989~)は山口県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。
とるにたらない視覚文化をモチーフに、テクノロジーやパフォーマンスを用いて、社会や個人の本性(ほんせい)を風景や自画像のかたちで表現している。
今は様々な分野でジャンルを越えての融合が進む。
進むというか突き詰めていけば元々そういうものだったのかもしれないけど。
文化芸術もしかり。
たとえばインスタレーションは1970年代あたりから始まった平面とも立体とも違う表現方法だけど、最近は映像や音声が構成に入ることが増えた。
まだ具体的な名前が無い動きに名前が付く頃にはどんな風景が展開されているんだろ。
とか思いながら出た。