大手門から皇居東御苑へ入って紅葉を眺めながら平川門へ。



お濠を渡って丸紅ギャラリーへ。


「八幡垣睦子 古裂のメタモルフォーゼ」開催中。
会期は11月26日~12月21日。



八幡垣睦子は島根県生まれ。1990年頃から欧米の伝統的キルト技法を土台として、江戸時代~昭和時代の染織古裂を素材に織、染め、刺繍、キルトなど西洋と東洋の様々な手仕事を融合させた作品を発表し続けている。
展示室内は撮影禁止だけどアプローチの作品は撮影可。





展示室に入る前から唸ってしまうばかり。
スタンダードなキルトの技法とアップリケと刺繍と。
なのに、なんでこんなにものすごい作品ができるんだ?




展示室内は更にすごい。
展示室を出た廊下には惜しげもなく制作過程が展示してある。







実際に触れるコーナーも設けられている。

古裂に触れた瞬間に、とてもじゃないけどコースター1枚私には作ることができないと思うのだった。
キルトは、一片の端切れ数センチの糸ですら貴重だった時代から脈々と受け継がれてきている。
手作りはキャッチコピーで使われる用語だけの時代。
手作りの菓子やおにぎりは気持ち悪いと拒否されることすらある時代。
人間が本来持ってる力ってなんだったんだろと思うのだった。
