渋谷区立松濤美術館へ。
ビーズ ーつなぐ かざる みせる 国立民族学博物館コレクション。
会期は2022年11月15日~2023年1月15日。
特にビーズに興味があるわけでは無かったのだけど、なかなか大阪にも行けないし、渋谷で少しでもみんぱく。
だったのだけど、え?
ダチョウの卵殻は約4万年前からビーズの素材として利用されてきました。現在の南アフリカ、カラハリ砂漠に住む民族であるサンは、小型動物(スーティンボック)の角を使ってビーズに形を整えます。また、オリックス(ゲムズボック)の腱が、ものとものを結ぶために必要な糸として使われます。
す・・・って。
4万年前って石器時代だ。日本にはまだ人類は到達していなかったんじゃないかな。
そんな遥か遠い彼方の頃からすでにビーズをつくってつないでいたということか。
その時代の暮らしぶりを知る由もないけど、色んな意味でそんなにゆとりがあった時代とも思えない。
なんで?
私にはなんでだかわからないけど、ビーズをつくりつなぐ。時代も地域も関係なくビーズをつくりつなぐ事実がそこにあった。
素材が貝や植物や金属なのはわかる。
素材が人や獣の歯とか蜂の頭部とか魚の鱗とかになると、ただの装飾品ではないわな。
厖大な時間をかけて丹念につくられたビーズ人形。
第二会場はビーズで世界一周。
ビーズを用いてつくられた世界各国の装飾品が並ぶ。
これは戦士のコルセットらしい。完璧な肉体を彩る美しい装飾だ。
ようやく見慣れたビーズが出てきた。
ビーズバックは、こんなに手の込んだものではないけど、そういえば母と母の友達は教え合いながら自分でつくっていたな。
皆兼業主婦でかなり忙しい生活だったはずなのに。
どうして四万年もの間こんなことをしてきたのだろうか。
不思議だ。