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今日のころころこころ

2022・11・18 渋谷区立松濤美術館「ビーズ -つなぐ かざる みせる 国立民族学博物館コレクション」

渋谷区立松濤美術館へ。


ビーズ ーつなぐ かざる みせる 国立民族学博物館コレクション。
会期は2022年11月15日~2023年1月15日。

特にビーズに興味があるわけでは無かったのだけど、なかなか大阪にも行けないし、渋谷で少しでもみんぱく。
だったのだけど、え?
ダチョウの卵殻は約4万年前からビーズの素材として利用されてきました。現在の南アフリカ、カラハリ砂漠に住む民族であるサンは、小型動物(スーティンボック)の角を使ってビーズに形を整えます。また、オリックス(ゲムズボック)の腱が、ものとものを結ぶために必要な糸として使われます。
す・・・って。



4万年前って石器時代だ。日本にはまだ人類は到達していなかったんじゃないかな。
そんな遥か遠い彼方の頃からすでにビーズをつくってつないでいたということか。
その時代の暮らしぶりを知る由もないけど、色んな意味でそんなにゆとりがあった時代とも思えない。
なんで?
私にはなんでだかわからないけど、ビーズをつくりつなぐ。時代も地域も関係なくビーズをつくりつなぐ事実がそこにあった。
素材が貝や植物や金属なのはわかる。






素材が人や獣の歯とか蜂の頭部とか魚の鱗とかになると、ただの装飾品ではないわな。



厖大な時間をかけて丹念につくられたビーズ人形。






第二会場はビーズで世界一周。
ビーズを用いてつくられた世界各国の装飾品が並ぶ。






これは戦士のコルセットらしい。完璧な肉体を彩る美しい装飾だ。

ようやく見慣れたビーズが出てきた。
ビーズバックは、こんなに手の込んだものではないけど、そういえば母と母の友達は教え合いながら自分でつくっていたな。
皆兼業主婦でかなり忙しい生活だったはずなのに。
どうして四万年もの間こんなことをしてきたのだろうか。
不思議だ。


コメント一覧

kinntilyann
遅生さま
おはようございます(^^)/

不思議です。
あちらから見ればこちらが不思議なんでしょうね。

いっさいの人工物を取り払った情景を想像してみます。
食べ物を得て営み寝ることで一日が終わっていく。
でもその合間にふと手を動かしてみる。何かできてくる。これが面白い。
だったような気がします。
きっと、そこがヒトだけが今のようになっていった分岐だったのかもしれません。

掌の液晶ばかりいじくっている指。
売る目的以外の遊びには動かない指。
21世紀は後世からどんな風に見えるんでしょうか。

後4万年も今のまま人類が生きのびるとは思えないことも事実ですが。

今日も快晴です。
良い一日でありますように(^^)/
chisei
>どうして四万年もの間こんなことをしてきたのだろうか。

全く同感です。
私は、極近代、明治のガラスビーズでできた暖簾、風鈴、電笠くらいしかもっていません。が、それでも、小さなガラス玉を集めて何かにしようとした先人の気持ちは伝わってきます。
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