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2025・2・28 ポーラミュージアムアネックス ポーラミュージアムアネックス展2025ー軌跡(ルーツ)を辿るー。鎌田友介。武田竜真。スクリプカリウ落合安奈。

インバウンドは雪を求めて北国へ行ったせいか空いている銀座。
ポーラミュージアムアネックスへ。





ポーラミュージアムアネックス展2025開催中。
公益財団法人ポーラ美術振興財団は、1996年以来、若手芸術家の在外研修助成を行っている。
ポーラミュージアムアネックス展は、その成果を披露する展覧会として発足。
今回で23回目をむかえる。
前期の会期は2月7日~3月9日。
「軌跡(ルーツ)を辿る」。
参加アーティストは、鎌田友介、武田竜真、スクリプカリウ落合安奈。
後期の会期は3月14日~4月13日。
「マテリアルの可能性」。
参加アーティストは、入江早耶、安西剛、多田佳那子。

鎌田友介。
鎌田友介(1984~)は神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。
2019年ポーラ美術振興財団の在外研修員として韓国・アメリカ・ブラジルに滞在。

鎌田は2016年から日本家屋の調査に着手。ポーラの助成で韓国・アメリカ・ブラジルに滞在し、各地に建築された日本家屋の調査を行い、日本の近代化の過程で日本家屋が日本以外の国や地域に建てられた複雑な背景を知る。
各国で撮影してきた写真や収集した資料を用い、日本の近代史を継ぎ接ぎに構成し、その建築文化に潜む重層的な政治性や歴史性をあぶり出す。




武田竜真。
武田竜真(1988~)は熊本県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。ドレスデン美術大学ディプロム課程修了。同大カールステン・ニコライクラスマイスターシューラ―課程修了。
2018年吉野石膏美術振興財団の在外研修員としてドイツ滞在。2021年ポーラ美術振興財団の在外研修員としてオランダ滞在。
武田は、今回のパンデミックは現代社会の基盤に「移動」があることを証明したという。
以来武田は「モビリティ」というテーマを活動の中心に据えている。今回の作品は、日本やヨーロッパ諸国の交易史に関するリサーチをきっかけにして生まれた、漆とシルクスクリーン技法を組み合わせた。
大航海時代には多くの漆製品が日本からの交易品として運ばれていった。漆はそれは美しい工芸品であるが、接着剤としての機能もある。
武田はそこに文化や国家をつなぎ補完する存在を見た。




スクリプカリウ落合安奈。
スクリプカリウ落合安奈(1992~)は埼玉県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。同大大学院美術研究科修士課程グローバルアートプラクティス専攻修了。同大同大学院博士後期課程美術研究科美術彫刻在籍。
2022~24年ポーラ美術振興財団の在外研修員としてルーマニアに滞在。
落合のもうひとつの母国はルーマニア。落合は写真家・落合由利子氏のベルリンの壁崩壊とルーマニア革命をめぐる旅がきっかけでこの世に生を受けた。
2022年12月にパンデミックで入国できなかった念願だったルーマニアへ旅立った。隣国ウクライナは理不尽な侵略を受けていた。

スライドが、カシャ、カシャ、カシャ、と間を置いて壁面に映し出される。











人間の営みが生き物として様々な形で引き継がれていくこと、そしてそこに苦しみや危険が伴ったとしても本能レベルがつなげていきたいと思うのはなぜなのか。
と、問うのだった。
銀座はツバキ咲く。


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