今日は目黒区美術館へ。
私の動いた時間帯は雨は降っていなかったけど強い風が吹き荒れていた。
目黒駅から権之助坂を下って目黒川へ下りていく。
新橋を渡りながら目黒川を眺めれば桜が咲き始めていた
縄文海進の頃は海面が今よりも5メートルほど高く目黒川は川ではなく東京湾の入り江だったようだ。
今は都内屈指の桜の名所。
今年も花見は眺めながら通過するだけになりそうだけど、そんなことは人間のご都合。
桜は時期がくれば目覚める。
目黒区美術館。
「木村伊兵衛と画家たちの見たパリ色とりどり」。
会期は2月19日~3月27日。展示会場は撮影禁止。
報道写真やポートレートの名手として日本の写真界を牽引し続けた木村伊兵衛(1901年~74年)。
1954年~55年、ライカと開発されたばかりの国産カラーフィルムをトランクに詰め込んで日本人写真家として戦後初めてヨーロッパを取材した。
木村伊兵衛といえばライカ。モノクローム。
けど、今回の展覧会はその時の作品の中でも異色なカラースナップ131点を中心に、1910年~50年代にかけてヨーロッパ留学を経験した画家たちの目黒区美術館蔵の作品を展示している。
木村伊兵衛の切り取った1950年代のパリには、大都会でたくましく、けど、小粋にいきいきと楽しみながら生きている人間臭い人間がいた。
今回の展覧会は人気があったようで、最後の1枚というフライヤーをもらってきた。いつもは無造作にリックに放り込んでくるのだけど、ラストワンとなると丁寧に持ち帰ってきた自分が可笑しかった。