今日も朝から快晴で冷え込んでる長野盆地。
寺へ年末の挨拶に行ったついでに墓をみたら、花入れがカッチンカッチンに凍っていた。
母が施設から家に帰りたがらなくなってとうとう二回目の正月を迎えようとしている。去年の今頃は暖かくなったら帰ってくるであろうと、できるだけ母の人間関係を壊さないようにしていた。
年末の墓に関しては、毎年お墓はもう行ってきたからいいよと言っていた。
去年仏花と線香を持って墓参りに行ってみたら、花入れがカッチンカッチンカッチンに凍り付いていて、墓の水道を使って溶かそうと思ったら、水道も元栓を閉めてあった。そりゃそうだ。凍結して破裂する。信州のような気候の場所では年末年始は墓に花を持っていくものではないと知った。
で、今年は墓に顔を出すだけにしたのだった。
それから今日は28日だから玄関に松飾りくくりつけた。
去年は家からもってきたスタンダード(?)な正月飾りをしたのだけど。
その松飾りは、なんて表現したらいいんだろ?
長野盆地独特の松飾り。
松の枝とごぼう〆を縦にしたのを、玄関の好みの場所に対で飾る。
好みといっても、対だから自ずと柱とか決まってくる。
同じ松の枝なのだけどなんか枝振りがあるのかな?三段松とかいうのは高かったから三段松じゃないのを買ってきた。
くくりつけるだけなんてなんか随分と荒い感じもするけど、その潔い感じが八百万の神々っぽくて楽しい。
床の間には鏡餅。
ウラジロと葉っぱ付きのミカンでも飾ればいいかなと思っていたのだけど、眺めていたら、このまんまでいいんじゃないかな。
今は鏡餅をインテリア扱いして、木やら布やら陶器やらで作られたものを毎年使うお宅も少なくない。
餅でも、プラスチックの鏡餅型容器に切り餅が入っているものまである。
まともな鏡餅は、そのまんまで美しい。
床の間の花は値段も種類も鮮度も気に入ったのがなかったから白枝にした。
綺麗な折り紙で鶴を折って吊るそうと思う。
鏡餅はやっぱり紙垂はあった方がいいのかな?
母のところへ寄ってはみたけど、新型コロナウイルス陽性者続出で大騒ぎになった後だから、面会のめの字も話しには出てはこなかった。
去年の大晦日に会ったきりだ。
特に悪いとこもなく元気なようだから、ま。
駐車場から見上げた空には段々と太っちょになってきた三日月が見えた。