昨日は町田の薬師池公園へ大賀ハスを見に行った。
町田の薬師池の大賀ハスは、相原の円林寺さまと大蔵の故柏木常吉氏から分けられた。
町田市相原町にある天台宗雲乗山圓林寺は、1428年開基の延暦寺の末寺。
今は蓮寺としても有名。
1963年に大賀ハスの分根を境内に移植し1965年に開花したことから始まるという。
今年の円林寺さまのハスの花はこれから。
開き始めた花と葉っぱが強い風に揺れる。
薬師池に行ったのは、大賀ハスの花を眺めるための他に種を買ってくるのが目的だった。
長野の庭の手水鉢にたっぷりと泥が溜まってる感じだから、発芽しようはずもないけど、そこに大賀ハスの種を放り込んでみようと思ったのだ。
家のコップに二粒ほど入れておいてみよう。
説明にはいとも簡単に種のお尻を花バサミで切るか粗い砥石で削ると書いてあるけど、二千年もの間種を守ってきた殻なのだ。大事に栽培されて何代も経てすっかりとメジャーになったとはいえ、固い。
生半可な刃物とかでは歯が立たない。
鉄ヤスリでゴリゴリと。
コップに水を入れてポチャん。
後は気にしつつ忘れるが吉なり。
それにしても、大賀博士って胆の座ったお方だったんだな。
たった3粒の貴重な上にも貴重な二千年前の種を、やっぱり削ったんだろうな。
私なら恐ろしくてとてもできない。まんま標本にしてそれで終わる。
そうして博士に呼応するように1粒だけ二千年の眠りから目覚めたのだから、こういうことを本当の奇跡というのであろう。
今日も暑い一日になりそうだ。