今年も浜なしのシーズンが来ている。
浜なしという種類の梨があるわけではなく、ざっくりと言えば、多摩川はさんで神奈川県側で生産される梨が浜なしで、東京都側で生産されるのが多摩梨(多摩川梨)。
種類は豊水・幸水・菊水など収穫時期による。
昨日たまたま見かけて手にとってギョとした。
ちょっと!アナタこの値段なによ??
思わず、林のにいさんに言ってしまった。
3玉で3500円。
これがシャインマスカットひと房とかなら妥当かむしろ安いかもと思う。
浜なしがこの値段なんて信じられなかった。
それでも今年はまだ食べてなかったから購入。
立派な3Lの大玉。
甘くてたっぷりと瑞々しくて美味い!!!
ん・・・
そうか。
浜なしも風物詩からブランドになったんだな。
私が若い頃の浜なしは5個くらい入って一袋800円くらいだった。
市内の産地ではいたるところ、梨畑や農協はもとより銀行の駐車場にまで、浜なしののぼり旗がはためいていた。
そのうちに、1000円、1200円、1500円と上がっていって、2000円をこえたあたりからあまり買わなくなった。
単純に高くなったというのではない。
実は、浜なしは安かったけど、品質のばらつきが大きかった。
しかも1袋単位ではなく、1袋の中にばらつきがあったのだった。
帰り道に買って、たまたま出くわした知人にこれおすそ分け!って1個差し上げるのは楽しいことなのだけど、その1個の味がわからないのである。当たれば最高のおすそ分けになるし外れれば悪意があるようにすらとられかねない。
1度懲り懲りしてからというもの、浜なしを差し上げる場合は、当たり外れあるから外れたらゴメンといって1個ではなく1袋差し上げるようにしていた。
今回の3500円には驚いたけど、食してみれば、納得の完成度。
3個とも味にブレはないだろう。
これなら全国区で勝負できる。
風物詩から横浜ブランドへ。
ん。
今日も暑い。
滴るような梨は滋味。