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今日のころころこころ

2020・11・3 今宵は谷保天満宮のおかがら火(庭燎祭)。炎に祈る夜。

毎年11月3日は国立市の谷保天満宮さまの庭燎祭(おかがら火)。
菅公太宰府左降の折に三男道武は現在の国立市谷保に配流された。延喜三年(903年)菅公薨去の報に父の尊容を刻み鎮座したのが谷保天満宮の起こりという。
東日本最古の天満宮であり、湯島・亀戸と並び関東三大天神と称される。
ちなみに。谷保はヤホではなくヤボと読み、ヤボ天満宮と呼ぶのが正式です。
庭燎祭は、養和元年(1181年)に天神島から今の場所に遷座した際にその残木を神前で焚き上げたことから始まるという。
800年以上も続いている祭事だけど、はたして今年はどうなるのだろう?と思っていたら規模等を縮小して開催するという。今年の時間は18時開始で19時には完全に終了。
とっぷりと暮れたJR南武線谷保駅下車。

庭燎祭の日とてそんなに人通りがない裏道なのだけど、今日は人通りゼロ。猫一匹とすれ違っただけだった。
静かな谷保天満宮さま。


すでに消防団の放水が始まるところだった。
木に火が燃え移って鶏がローストチキンにならないように放水しておくのだ。

ここの鶏は放し飼いで木の上で眠るのだ。
例年なら、郷土料理のだご汁が振る舞われ獅子舞が奉納されそれはそれはにぎやかなのだけど、今年は鷽替えに訪れる人も疎らだ。
例年なら、3メートル以上に積み上げられた二基の薪の山が用意されるのだけど、今年は二基の篝火仕様。
祝詞が奏上され参拝者もお祓いを受ける。
火が点される。






燃え上がる。
おかがら火にあたると悪い病気にかからないという言い伝えがある。
疫病を焼き尽くしたまえ。
拝殿の方も例年なら氏子さんたちも参加しての神事だけど、今年は神職さんたちだけで執り行われていた。
ありがとうございますと心でつぶやく。
きっとなんとかなる。
太古からずっと付き合ってきたんじゃないか。




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