喉が!
喉なんです!
とにかく喉が!
新型コロナウイルス感染陽性経験者の方々から聞いてはいたけど、ほんとだ。
喉が痛いなんてもんじゃない。
皆さん唾も飲み込めないほどの痛みと口々におっしゃっていたけど、私の場合は逆に唾を吐き出すことができないほどの痛み。
相変わらず熱は平熱。
熱と咳が出てないだけで、ちっとも快復に向かってる気がしない。
でも今日は髪を洗いたいな。ここ3日間顔と手足を洗ってるだけだ。
髪が臭くなってる気がする。
こんな流行病につかまって良いことなんてひとつもあるわけないのだけど、調剤薬局の薬剤師さんたちの毅然とした姿に励まされたっけ。
処方箋を出しながらコロナ陽性ですと伝えた。
のだけど、まるで平然としてる。
思わず平気なんですか?と聞いてしまった。
そんなことでいちいち怯えていたんじゃこの仕事はできません!ときっぱりとおっしゃった。
お薬をお届けもしてましたしと言われて、ハッとした。
そうだ。
重症ばかりクローズアップされていたけど、重症でない患者が圧倒的多数だったんだ。
誰がその患者を支えていたかといえば、エッセンシャルワーカーと呼ばれる職業の方々だったんだ。
人は独りで生まれて独りで死んでいくものだけど、独りぼっちで生きてるわけじゃないし、独りぼっちでは生きられない。
今はコロナよりインフルエンザですよ!お気をつけて。
との言葉に見送られて薬局を出た。
ここんとこ為政者のやることなすことがあまりに非道くてもうどうでもいいかと思うことも多い。
市民の方も狂ってるとしか思えない行動をするのがあちこちに出てきていて、ますますにどうでもいいかと思う。
でも、そうだ。
あの状況でも、東京駅の手荷物預り所に私のサムソナイトひとつしかないような、あの状況でも、新幹線も路線バスも動いていたんだ。
疫病が終わる日のために。
その日が来ることを信じて。
喉元過ぎても忘れちゃならないこともあるんだったねウイルスくんよ。
でもね。
そろそろ出て行ってくれ。