昨日は曇りほんの少し雨がパラつくひどく蒸し暑い一日だった。
BankART Stationから横浜駅へ歩いて京急で黄金町へ。
まずは、高架下スタジオSite-Aギャラリーへ立ち寄る。
黄金町エリアマネジメントセンター「Four Artists In July・7月の4人展」。
会期は7月7日~23日。
葉栗翠。
宮内由梨。
遠山裕崇。
中谷ミチコ。
それから八番館へ。
黄金町エリアマネジメントセンター「七月の壁の影」。
参加アーティストは、瀧健太郎・千原真美・中村邦生・平山好哉。
会期は7月7日~23日。
かつて21世紀始めまで売春宿があった黄金町なれど、今は現代アートの街。レジデンスで滞在しているアーティストも何人もいる。
この地域で生活する人々にとって、アートをみることは一度きりの特別な体験ではなく日常の風景の一部。
この展覧会は、生活の中で作品はどのように存在し機能し鑑賞されうるかを問うという。
八番館の1階は、平山好哉。
《untitled》。
撮影禁止だから画像は無いけど、映像作品。
第三次世界大戦後の未来を描いたSF映画「ラ・ジュテ」からインスパイアを受けた作品。7年間のドイツ滞在中に撮影したプライベート写真が音の記憶とともにつなぎあわされていく実験映像。
八番館の2階は、中村邦生。
《巣トレーナーズハウ巣》。
中村はその場その場で調達できる材料で作品を作っていくという。
今回は「巣」を作っているという。
なんの巣?と問うたら、自分の巣!だそうだ。
ほんとに片隅に就寝用のマットがあったりなんかして、ほんとに寝泊りすることがあるようだ。
天井のスピーカーからはかなりの音量の軋んだような歪んだような電子音が絶え間なく流れてくる。
ここで寝るのかと呆れたら、その音を買う人がいるという。舞台か映像関係かと思ったら、ごく普通の人が自分で楽しむために買うという。
「巣」。
地域防犯拠点ステップ・スリーへ。
千原真美。
《風景P#3》。
地域防犯拠点ステップ・スリーには、様々なものが展示されていたり売っていたりシェアされていたりする。
横浜には日本三大ドヤ街のひとつといわれる寿町がある。
そこのひとつの簡易宿泊所のオーナー氏が中心になって様々なアート活動をしている。
千原の作品は街中のウィンドウ・ギャラリーにも。
高架下ロックカクには、瀧健太郎。
《ドラウニング・スカル》。《Drowning Skull》。
廃棄された家電を解体して制作した立体。
暗くなれば、現地で撮影したイメージや記号がランダムに投影され、モンスターか宇宙船のような巨大な光のオブジェが出現するという。
点灯時間は19時~22時。
このガラクタの集積のようなのがどんな風になるのか。
夜の帳がおりるころ私も猫になってひそやかに横を歩いてみよう。
これからしばらくは毎日熱帯夜。