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今日のころころこころ

2024・2・22 座間市役所「空気の人|分光する庭 鈴木康広」

市役所を会場に展覧会が開かれているということで、座間市役所へ。
神奈川県座間市は県の中央に位置する人口約13万人の市。
市役所へはどこからどう行ってもいいのだけど、私は小田急小田原線・相武台前から徒歩で向かう。









約15分ほど歩いて到着。
「空気の人|分光する庭 鈴木康広」。
会期は2月20日~2月26日。
現代美術家・鈴木康広(1979~)は静岡県生まれ。東京造形大学卒業。船の航跡が海や川を開く「ファスナーの船」や地球の引力を遊びに変換する「りんごのけん玉」などを発表してきた。
市役所のロビーには、相模の大凧と共に「空気の人」が浮かぶ。




「足元の展望台」。

7階の展望フロアへ。
座間市の地域福祉課では、生活困窮者自立支援事業の施行を契機に「断らない相談支援」に取り組んでいるという。
生きづらいと感じる人たちは生活困窮者という形であらわれるとは限らない。
鈴木康広は、見慣れたものや何気ない自然現象を独自の見立てによって捉え直し、通常は結び付かない物事の間に新たなつながりを発見する活動を続けている。
スロープの天井に文字が浮かぶ。
上をひっくり返せば下。


バケツが喋り窓ガラスに散りばめられた文字は、ワークショップ分光する庭「好きと嫌いの詩」。








ワークショップ分光する庭「2人の境界線を引く」。










「軽さを測る天秤」。

「自然を測るメトロノーム」。
「分光する窓」。
来場者も好きなこと嫌いなことを書く。


アンケートに答えると「まばたき証明写真」。

まばたきを検知して自動的にシャッターを切る証明写真機。そして実際に免許証意匠のまばたき写真付きカードが出てくる。
鈴木は、学校を出た後の所属が無かった時期に、目を閉じた顔写真が社会では認められないことに違和感を感じたことがこの作品を制作する動機となったという。
まばたきした瞬間の写真は、社会で認められないこともさることながら、自分でもあまり嬉しくはない。
不要とされるものや嫌いな自分にもその存在の意味を感じさせてくれる作品という。
市役所の建物の中でこういう現代美術の展覧会というのは珍しい。
たいていは市民のサークル活動等の発表の場になるしそれも大事だけど、こういう企画もエキサイティング。
続けて欲しいものだと市役所を出た。








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