朝はすっかりと涼しくなったけど日中は相変わらずの夏空。
練馬区立美術館へ。
「平田晃久|人間の波打ち際」開催中。
会期は7月28日~9月23日。
建築家・平田晃久(1971~)は大阪生まれ。京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程終了後に伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、2005年に自らの設計事務所を設立した。
2004年の大阪のHouse H から始まり様々な仕事を続ける。
いまのところ太田市美術館・図書館が1番有名かもしれない。
平田の一貫したコンセプトは「建築とは〈からまりしろ〉をつくることである」。
〈からまりしろ〉とは平田の造語。
はっきりと形作られる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」、あらゆる物質の傍らともいえる領域の重なりを指すという。
仙台市市役所は建て替えを待つ。
練馬区立美術館も同じく建て替えを待つ。
平田の建築は、人間世界に限ったことではなく、植物、動物、異なる時空の文化なども含んだ広義での生命体との共有可能性を探る試みでもあるという。
平田は建築から人間が狭い意味での「人間」から自由になる未来に向けてアプローチしていく。