朝コップの水を飲み干したらまずはベランダの植木鉢に水やり。
里芋の葉っぱの上で如雨露の水玉がころころ遊ぶ。
里芋の朝露を集めて硯の水とし梶の葉に詩歌を書して七夕の星に手向ける風習があったそうな。
絵筆を浸してみた。
ちっちゃな器に月光荘のコバルトブルーをほんのちょっと出してといてみる。
スーッと線を一本ひいてみた。
ただそれだけ。
今日は七夕飾りを片付けて風鈴を吊るした。
ん。
静かだ。
近くで家を建てているようで週末まではトンカンドンカンにぎやかな音が響いていたのだけど、今日は朝だけでその後ぴたりと音が止んでしまった。人の話し声や笑い声もしなければ、小学校からの音もしない。車の騒音すらもほとんどしない。時折救急車のサイレンが聞こえるだけ。
まるで戒厳令下。
ま、ある意味そうかもしれない。
だって今日はまた更に気温が上がっていくようだ。
太陽の光と青空と熱い風と水しぶきな夏。
老いも若きもそれぞれに生き生きと弾ける夏はどこにいっちゃったんだろ。
冷房の中でひたすらに気温の落ちるのを待つだけな夏。