黄金町バザール2021-サイドバイサイドの作り方-。
会期はは10月1日~10月31日。
前夜に地震があった暑い寒露。
1の1スタジオへ。
オーウェン・ラオ。
「Knot Room」:2021年:銅。
「SF」:2021年:ミクストメディア・パネル・ペイント・銅・樹脂。
「dog run」:銅・油彩。
銅を表現の主な素材にしているようだ。
銅線が張り巡らされる。
立入禁止の表示も無かったから、階段を上ってみた。
人がいた!?!
あちらも仰天こちらも仰天。
公開してるアトリエだけど、階段の下からひと声かけるべきだった。反省。
オーウェン・ラオは、まさかこんな状況になるとは思いもせずにカナダからコロナ禍の前に来日して教師をしながら黄金町でレジデンスして制作に励む。
人々のつながりやコミュニティの分断からの回復や反脆弱性に着目して立体やインスタレーションを展示する。
正確には、作品は完成されてはおらずに日々制作進行中。
窓の外に発展させていく構想のようだ。
疫病がズタボロにしたつながりをどんな風につないでいくのか楽しみだ。
暑かったからどこかでお茶とは思っていたけど、ここ実際に営業してるんだ。
地域防犯拠点ステップツー。
増山士郎。
新スタイル酒処「ひとりぼっち」。
市からの要請で酒の提供はしてないけど、ソフトドリンクと定食がある。
ここでは全てのやりとりが無言。
仮に連れ立って入っても客は連れとしゃべることを禁じられ、仕切り版で仕切られた席に座る。
消毒お願いしますも、カウンターに置かれた自動音声のスイッチを増山が押すだけ。
食事は済ませていたからソフトドリンクを注文した。無論注文表にチェックを入れて無言で差し出す。
私は現金で支払ったけど本来なら電子マネーだったのかな?そうだとしても、電子マネーでお願いしてるんですよと言うとしゃべることになるから、無言でつり銭が来る。
のどがからからだったから冷たいお茶は美味しかったけど、ただそれだけ。
強烈な考察であり強烈な実践だ。
さすがにここまではと思いつつも、いや、志村けん氏が亡くなってパニック状態になった頃の私たちは間違いなくこうだったなぁと思いながら、しばし空を見上げ川面を眺めた。
夕空には三日月。