黄金町バザール2021-サイドバイサイドの作り方-。
会期は10月1日~10月31日。
京急日ノ出町駅から会場へと向かう。
大岡川沿いの桜の葉っぱは一足先に紅葉。
ハツネウィングへ。
安部寿紗と神田茉莉乃と平山好哉の作品は三つの部屋を使って互いに共鳴する。
安部寿紗。
「右心室左心室」:2021:パフォーマンス・インスタレーション。
10月2日に安部はここの路上でパフォーマンスを行った。
部屋を心室にしてドラムで心音を響かせ赤い玉の血液を巡らせた。
神田茉莉乃の「中空に沈む」:2021年:石粉粘土が宙に浮かぶ。
神田はこの街に見えない何かを感じている。
平山好哉の「ランダムギフト」:2021年:映像・振動スピーカー・ドローイング。
安部も神田も平山も黄金町のアーティストインレジデンスに参加しこの街のスタジオで活動している。スタジオはどこも元は娼婦の仕事場。狭い箱が並んでいるような造り。完全に個別の空間だけど何かを共有し浸食しあっていると平山はとらえ、隣人のアーティストが書いた小説をもとに作品を制作。
壁から振動音し映像とドローイングが語りかけてくる。
スザンヌ・ムーニー。
「Found In Shadow of Blue」:2020年~2021年:ハーネミューレ紙・青写真・フォトグラム。
スザンヌ・ムーニーは、黄金町界隈で見つけた植物をサイアノタイプで表現。
ひたすたらに青が美しい。
SUZUKIMI。
「SIDE BY SIDE 」:2021年:牛乳パック・食品包装プラスチックゴミ・色えんぴつ・オイルパステル・ビニールシート・水・アクリル製水盤・ペットボトル・点滴チューブ・枯木。
野毛山動物園の動物たちの目線から現代社会に生きる人間たちの過剰で早い消費活動を見つめる。
さて。
黄金町バザール2021は明日で終わる。
階段広場では照沼敦朗のノゾミちゃんとノゾム君が投影され、照沼はかぶり物を置いて野毛山動物園70周年記念応援プロジェクトの制作に余念がない。
どんな風に仕上がるのかな?