横須賀美術館へ。
「となりの国の絵本-躍動する韓国イラストレーションの世界-」。
会期は11月18日~12月24日。
近年、その存在感を強める韓国絵本。
2020年代に入ってからは、スージー・リーが国際アンデルセン賞画家賞を受賞、イ・ミョンエがブラチスラバ世界絵本原画展金のリンゴ賞を受賞している。
この展覧会は、まとまった規模で韓国絵本を紹介するという。
出品作家は、ハン・ビョンホ、パク・チョルミン、イ・ヨンギョン、キム・ジェホン、スージー・リー、イ・ギフン、キム・ドンソン、ソ・ヒョン、イ・ミョンエの9作家。総数約200点の作品を展示。
展示室の撮影は禁止だけど見応えあった。
特にイ・ギフンが印象的だった。
不思議なものだなと思った。
絵本の流れとでもいうのかな?
子供向けに神話、民話、おとぎ話、教訓、学び、遊び、悩み、生活、夢、未来とかを描き、やがては絵本をこえた絵画作品となっていったりなんかするのは、どこの国も同じだ。
更に今の若い感性に国境はない。キャプションを見て初めてどこの国生まれの作家とわかることもままある。
それでもやっぱり、どこかにそれぞれの国がそこはかとなくあるものだし、そこんとこを蔑ろにしたんでは大成はできない。
そして、日常レベルではそこんとこを理解しあうことが大事だ。
「勝又豊子展 不在の向こう-白い余白」。
勝又は宮城教育大学で学び、今現在は三浦市で製作を続ける。
1970年代よりテーマは常に「身体」。立体や写真やドローイングや映像を組み合わせて表現してきた。
近年は「不在の向こう」と題した作品の発表を続ける。
そこにいるのは自分のような気がするのだった。
美術館を出て海を眺める。