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今日のころころこころ

2023・3・20 横浜郵船ビル。また会いましょう。

なんとなくそうしたくて、港の見える丘公園から日本郵船歴史博物館へ。














日本郵船歴史博物館が今月いっぱいで長期休館に入る。
日本郵船歴史博物館がある建物は、横浜郵船ビル。
今はポツンとひとつだけたたずむ。




ここには、日通横浜支店、戦後横浜復興の先駆けとなった横浜ビルがあったのだった。







1885年(明治18年)、郵船汽船三菱会社と共同運輸会社が合併して日本郵船会社が生まれた。
二引の記章は日本郵船の航路が地球を横断するという決意の証という。
その決意の通りに、日本郵船は日本国のフラッグシップキャリアとなり、日本国を背負って活動し世界第三位の海運国にまで成長した。
その後、第二次世界大戦敗戦で酷い痛手を被ったけど復活。
更にその後、人の輸送は飛行機に譲る時代が来た。
今は、物流で日本国を支える。
横浜郵船ビルは、1936年(昭和11年)に日本郵船創業50周年記念事業で横浜支店として完成した。設計は和田順顕建築事務所。施工は大林組。RC造3階。
正面大オーダーが16本並ぶ重厚な建物だ。

第二次世界大戦後はGHQに接収。1954年(昭和29年)に返還され、再び横浜支店としての業務を再開し、2003年(平成15年)に、支店業務を上階に集約し博物館が開館した。
そして、周囲の再開発により博物館も長期休館・移転となった。

建物は残る。
たぶん、このあたりの他の歴史的建造物と同じくファサードだけ残して最新の高層ビルが建つと思う。
用途はホテルとか結婚式場とかの複合商業施設になるんだろうか?
この建物はそれぞれの時代のそれぞれの物語を見守り続ける。

ミュージアムショップには、1930年代にアメリカ発の欧州航路を利用した船客のために日本郵船が用意したガイドブックの絵葉書が売られている。
絵だけで文章の絵葉書が無いのが残念なんだけど、写真撮ってくださいな!とスタッフさんたちのご厚意で撮らせてもらった。
絵葉書は買ってきたからノートに絵葉書を貼って文章を写そう。
また会いましょう。
どんな時代になっても船は夢を運ぶ。

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