快晴だけど寒い横浜。
今日は横浜税関庁舎公開。
横浜には横浜三塔と呼ばれる塔を持つ建造物がある。
横浜市開港記念会館のジャックの塔。
神奈川県庁本庁舎のキングの塔。
横浜税関のクイーンの塔。
税関には資料展示室があり公開されているけど、今日は塔。塔に入れるのだ。
EVで7階へ。
税関から眺めるのは初めてだ。
塔の内部へは5階から。
マスコットキャラクターのカスタムくんは大人気。
改修で一部変更はあったようだけど、当時のままの階段をのぼっていく。
屋上へ出る。
そして3階の保存室へ。
一部とはいえ塔の内部を見学できてとてもとても嬉しかったのでした。
横浜市認定歴史的建造物:横浜税関本関庁舎
所在地:中区海岸通1-1
構造規模:SRC造5階・屋階及び塔屋付き
建築年代:昭和9年(1934年)
設計:大蔵省営繕管財局工務部
施行:戸田組
ここからはあくまで私の考えです。
今の横浜税関本関庁舎は5代目。
1859年:横浜開港。神奈川奉行所の建物で試行錯誤の港湾業務開始。
1864年:東波止場(フランス波止場)築増・改所建築し東運上所と呼称。たぶんこれが初代。
1866年:豚肉料理屋鉄五郎宅から出火して大惨事になった豚屋火事で役所も丸焼け。
1867年:東西両波止場の間の海面を埋め立ててそこに運上所(西運上所)と石造の倉庫4棟を建設。たぶんこれが2代目。
1873年:本町1丁目3番地に石造2階建の横浜税関庁舎新築。これは現・県庁の位置。おそらくこれが3代目。
1886年:象の鼻に新築。おそらくこれが4代目。
1923年:関東大震災で壊滅。
1934年:現在の横浜税関本関庁舎が完成。
関東大震災復興途上で当初はキングの塔の方が高かのだけど、それはけしからんと物言いがついた。
県庁は地方自治体の建物。
税関は国の建物。
国より高いのはけしからんということだったらしい。
そこで設計変更。
県庁はそのままに税関の塔屋を更に高くした。
けど予算オーバーは認められないから目立たない現・神奈川県警側を削ったという。
その話しを聞いたときは、見栄は張るけど税金は実に大事に使っていたんだと感心したのだった。