今日は久々に青空の朝だった。
いつものように風鈴を出してはあったけどいつもの夏とは程遠い気分な毎日だった。
室町時代から始まるという小田原鋳物。小田原市に残る唯一の鋳物工房が柏木美術鋳物研究所さん。小田原駅の東口から徒歩15分くらいの繁華街を抜けた住宅地にある。
柏木美術鋳物研究所さんの砂張御殿風鈴。
私のは工房限定のなんというか艶出し前の御殿風鈴。
透き通った余韻が美しくのびていく。
たぶん日本全国同じ状況だと思うけど、今の住宅環境だと風鈴の音色は騒音問題になることもままある。
室内の風のあまり通らないところで飾って楽しんでいるのだけど、ようやくの夏空と風に風通しの良いところに吊るした。
そういえば、鋳物の風鈴の音はりんの音にも似てる。
風鈴は平安時代に軒下に吊るして魔除けに使ったことから始まったという。
今年はやすらい祭も祇園祭も中止ということだけど、今はほぼ観光イベントなこれらの祭りも平安時代あたりから始まっているはずだ。
これらの祭りの目的は風物詩ではなく疫病鎮送。
ウイルスとの付き合いは遥か遠い太古からずっとなのだろうけど、狭い土地に密集して住むようになるとそれは一番大きな脅威となった。
そうして、今はそんな時代じゃないよだったはずがそんな時代になってしまった。。
それでもこうして子孫がいるのだから、おさまる(今は、ワクチンとか治療薬とか集団免疫とかの理屈)まで努力しながら耐えるしかないんだろうな。
今日は洗濯物が天日で乾きそうだ。
夏の太陽がきゃつらを退散させてくれればいいのだけど。