昨日も今日も蒸し暑い蒸し暑い曇り空。
国立新美術館へ。
国立新美術館開館15周年記念「李禹煥」。
会期は8月10日~11月7日。
李禹煥は、1936年に韓国の慶尚南道の山奥で生まれ、今は日本を拠点に活動している、「もの派」を代表する世界的美術家。
「もの派」とは、1960年代後半~1970年代前半に自然物と人工物を用いた作品を制作した作家のグループ。
「もの」をできるだけそのままの状態で作品の中に存在させることにより、それら自体に語らせることを目的としていた。
ものを再構築して、ものと空間との相互依存的な関係性に注目した作品を世に問うた。
屋内会場の撮影は禁止。
59作品が時期によって6に区切られ展開する。
1936年~1968年:初期活動
1969年~1972年:もの派の起源と展開
1973年~1979年:絵画のはじまり-<点より><線より>
1980年~1999年:風の時代から、照応へ
2000年~2009年:余白の芸術
2010年~2022年:開かれる無限
屋外会場へ。
冷房が寒いくらいに効いた室内からドアを開けた瞬間にムッと暑い湿度に包まれる。
あるがままをアルガママにする
芸術では空を支えるか落とすかそれが問題だ
一瞬の出会い余白の響き無限の広がり
空中に流れる気流の力は人間にも絵画にも広がる
限りなく行くものあれば限りなく来るものありその交差に両義の作品が出来る
もうひとつの屋外作品は「エスカルゴ」。
渦巻の中に入る。
無限の運動に委ねる。
そうそう。
今回の展覧会は子供向けの鑑賞ガイドも配布されていた。
スマホで鑑賞ガイドを聞きながらもできるけど、スマホに耳をくっつけて歩く姿はちょっとグロテスク。
子供たちには紙媒体で膨らまして欲しいものだとか思う。
できれば自分でも作ってみて欲しいとか思う。