長野市大岡地区と東筑摩郡麻績村にまたがる標高1447mの聖山はいにしえより霊峰と崇められてきたかつての火山。
聖山の中腹に鎮座するは樋知大神社さま。
大岡地区側からでも麻績村側からでもどちらでもいいけど、国道19号線から児玉橋の横の急坂を上っていく。
まだ桜咲く。
バス停と郵便ポストの目の前にはアルプス。
到着。
ミズバショウにほろほろと桜散る。
樋知大神社は樋知と書いてひじりと読む。
創建は亀山天皇の御代(1260年~1274年)と伝えられる。
樹齢350余の杉並木。
拝殿の後ろはブナ林。
ブナ林の下の窪地にできた湧水池がお種池。年間を通じて水温は8~9℃。
「ひじり曇れば雨となる」。
いにしえより灌漑の種池として信仰されてきた。
雨乞いは、池の中の祠の周囲を素足で3周し水が濁れば濁るほど吉とされたというが、なんせ8~9℃の水温なれば3周は難しかったようだ(^^;
お種池からの湧水が潤していく湿原。
樋知大神社さまの道路はさんでお向かいには聖山高峰寺さま。
明治以前はたぶん神仏習合で道路で分断されてもいなかったんだろうな。
高峰寺は鎌倉時代に越後の「ひじり」がここを修行の道場としたことから始まるという。聖山山麓には計36の寺院があり戸隠山と共に崇められてきた。
ただ、今の高峰寺さまには住職がおらずに行事は周囲のお寺が支えておられるようだ。
こちらはまた後日。
この聖地の横には聖山オートキャンプ場。