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今日のころころこころ

2021・1・26 横浜の素敵な建造物 港北区・横浜市大倉山記念館。今日も本を抱えて坂を下る。

今日もどんよりとした寒い曇り空だった。
大倉精神文化研究所附属図書館へ。
東急東横線・大倉山駅から300mほどなのだけど、急坂。


ヘロヘロとたどり着く。

私がよくお邪魔している大倉精神文化研究所附属図書館のある横浜市大倉山記念館はよく撮影に使われる横浜市指定有形文化財。

所在地:港北区大倉山2-10-1
構造規模:SRC2階・地下1階
建築年代:昭和7年(1932年)
設計:長野宇平治
施工:竹中工務店
二層の塔屋。内部の中央部には吹き抜けと大階段と殿堂。両翼部には図書館書庫と閲覧室。プレ・ヘレニズム様式。円柱は下細まり。




















大倉精神文化研究所は昭和7年に設立され、この建物はその研究所本館として竣工した。
所長は実業家であり教育者であった大倉邦彦。
氏は明治15年に佐賀県に生まれ、上海で学問をおさめ、大倉洋紙店入社。社長・大倉文二の婿養子となり大正7年に社長に就任した。
一方で、激変する時代に翻弄される日本の教育界・思想界を憂い、私財を投じて大倉精神文化研究所を設立し、東洋大学学長もつとめた。
第二次世界大戦で活動は中断。氏は巣鴨プリズンに収監されたりもしたけど戦後再び活動を開始。
しかし財政難が続き昭和56年に横浜市へ敷地を売却し建物を寄贈。財政的基盤を確立し平成24年に公益財団法人となり今に至る。
実業家としてのみ活動していればずっと楽に生きられたはずなのに、大倉邦彦氏はなんでそこまでして研究所を立ち上げたんだろう?

私のような俗物にはわからない。
でも、附属図書館で出会う様々な本は、私の心を前向きにしてくれるのだ。

建物の大半は、今は、横浜市在住・通勤・通学者を対象に、貸ホール・貸ギャラリー・貸会議室に有料で貸し出されている。
今日もどこかから音楽が聞こえてきていた。
急坂を上ることは人生のごとくかもしれないなんぞとわけのわからぬことを思いながら本を抱えて坂を下るのだ。




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