黄金町バザール2021-サイドバイサイドの作り方-。
会期は10月1日~10月31日。
八番館へ。
志村菜那美。
「猫たちは夜踊る」:2021年:映像。
八番館の前を通りかかると語り声が聞こえてくる。
しかも日本昔ばなしのような昔ばなし。
しかもこれって踊場の醤油屋のトラのことか?
志村は、横浜を中心とした国内外に伝わる言い伝えや史実について丁寧に調査し、新たなる物語を紡ぎ出す。
今回の作品はやはり横浜市営地下鉄の駅名にもなっている踊場の踊る猫の伝承が下敷きだった。
おっとりとした語り口ながら、今の様々な社会問題の構造に迫る。
階段を上る。
黄琬玲。
「なくなったピンク色」:2021年:色紙・墨・膠・アクリル・カーテン:壁紙:合皮。
この作品のみ撮影禁止。
様々な素材をコラージュして様々な人々の心情風景の想起を試みる。
ミティ・ルアンクリタヤー。
「Room no.2」:2020年:映像。
バンコクの中心地にある都市開発が計画された地域のコミュニティを調査し、絶えず変化する都市に内在する個人の経験について問いかける。
増山士郎。
「Mandatory quarantine」:2021年:シングルチャンネルビデオ。
八番館横の路地。
王耀億。
「二匹の虎」:2019年:映像。
祖国の滅亡によってその国の最後の生き残りとなった男の物語。
王の出身地は台湾なのだ。
八番館の横。
吉本直紀。
ん?
なんじゃらほい?が多いのはこの展覧会の特徴のひとつであるけど、それにしてもわからん。
吉本は2013年から現在までの黄金町を撮影。その記録映像から川の風景を抜き取り「光の標本」と名付けた立体にプロジェクターで投影する実験的インスタレーション。という。
これは、夜だな。
黄金町バザール2021の開場時間は11時~19時。
日が傾いてからの方がいいのかな?と思いきや、自然光に頼る作品もある。
なかなか一筋縄ではいかないとこが面倒くさいけど面白い。