今日は東京国立近代美術館へ。
朝はぐっと気温が下がった気がしたけど、やっぱりまだ8月。蒸し暑い。
「ゲルハルト・リヒター展」。
会期は6月7日~10月2日。
ドイツが生んだ現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒターは、生誕90年画業60年をむかえた。
油彩画・写真・デジタルプリント・ガラス・鏡など多岐にわたる素材を用いて、具象と抽象を行き来しながら、人がものを見て認識する原理自体を表すことを追求している。
鏡を多用する。
鏡は対称の世界を映し出し、心なしか極微妙にずれる。
鏡の中。
鏡の外。
そこかしこで、違和感というほどの違和感ではないけど、かすかな何かを感じる。
人がものを見て認識するということの原理の追求というけど、その原理ってなんだろかいな?
感情の揺らぎで変わるものだろう。
掌の液晶を通してものを見るようになりつつある今を異常と思わないでもないけど、突き詰めていけば、その時代時代のかたちで元々そうだったようにも思えるし、全く違う変化のようにも思える。
AIは全ての感情を排してものを見る。
そうなると、やっぱり今回の変化は今までとは違う気もするのだな。。