今日は迎え盆。
今朝は炊飯器が壊れた。
しかし実に健気な壊れ方だった。
ご飯が炊けたと同時にこと切れた。最後の最期まで己の任務を果たしたのだった。
長野の家にも文化鍋を置いてあるからご飯を炊くのに困るわけじゃないけど、夕飯はおやきにすることにして南屋製菓店さんへ電話してとりおいてもらった。
おやきは信州の郷土食。特にお盆はナスのおやきが必須アイテム。
でも今日帰って来る中におやきが好きだった仏さんはいない。
いないはずだったけど、そうでもなかったのかもしれない。
そうこうしているうちに気温がガンガンと上がってしまって、迎えに行くのは少しでも陽が傾いてからにすることにした。
高山村の雷滝でしばし暑さを凌いだ。
雷滝は松川本流にある川幅約29m落差約30m。
松川は横手山から始まり高山村・小布施町・須坂市を流れて千曲川に合流する信濃川水系の一級河川。
雷滝は別名・裏見の滝。目の前を轟音を立てて滝が落ちていく。
淀みに浮かぶうたかたかは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
下界に下りたら大きな雲で陽が遮られ少し涼しくなっていた。
墓へ。
長野盆地のこのあたりは、家で待つのではなく墓まで迎えにいくのだ。
そして、長野盆地のこのあたりは、迎え火に「かんば」を使う。かんばは白樺の皮。
長野で盆を過ごすようになって何も考えずに売ってるのを買っていたのだけど、去年まじまじと眺めていたら、中国産と気が付いた。
こういうものが中国産ってなかヘンじゃないか?
と思って買い出しついでにあちこち眺めていたら、北長野の東急ライフさんに北海道産が売っていた。これじゃ!
墓に行ってみたら、昨日供えたばかりの仏花が早くも半分枯れてた。
困ったな。新しい花なんか用意してない。
周囲を見回してみたら、どうも数時間で萎れてしまってるようだ。
去年までは水さえ替えていれば送り盆までもったのに。。。
ま。
迎え火。
かんばに火を点ける。
煙の行く先を追って空を見上げたら、虹だ!
こんなことってあるんだ。
なんかものすごく幸せな気持ちになったが不思議。
空を眺めながら家へ。
おやきを供える。
今日も最後のお客さんはシロかと思ったけど、シロが帰った後に、カエルくん。