東京都現代美術館。
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TCAA 2022-2024 受賞記念展。
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東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館トーキョーアーツアンドスペースは、2018年に中堅アーティストの更なる飛躍を促すことを目的に「Tokyo Contemporary Art Award (TCAA)」を創設した。
各回の受賞者は2組で、複数年に渡る支援の最終年に東京都現代美術館で受賞記念展を開催する。
第4回の受賞者は、サエボーグと津田道子。
会期は3月30日~7月7日。
サエボーグ。
サエボーグ(1981~)は、富山県生まれ、東京都在住。
女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻卒業。
半分人間で、半分玩具の不完全なサイボーグとして、人工的であることによって、性別や年齢などを超越できると捉えるラテックス製の自作のボディスーツを自作し、パフォーマンスとインスタレーションを国内外で展開する。
「I WAS MADE FOR LOVING YOU」。
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犬のロボット?
が、ステージにいる?
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動きだした。
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人が入っている。
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丁寧に丁寧にゆっくりと動いてくる。
ロボットでもなければ着ぐるみでもない。
そう。
もしサイボーグという存在があるとすれば、たぶん、そう。
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中にはサエボーグがいる。
サエボーグは、このライフサイズの玩具のような空間の中で、肉体と化学製品、動物と人間の境界線を越えた体験をすることにより、普段、皆の心の中にあるものが形になってみえることもあります。という。
ペットに象徴されるような、何の有用性もないのに、競争原理に従うならば生き残るはずもない中途半端な存在にも関わらず、なんだかんだ人間の感情やファンタジーを投射されることで生きるモノが作品の新しい主役になりました。という。
ある意味「愛」の力だけで生きてるような存在、その不思議なパワーをどこまでも拡張して引き出すことに挑戦し続ける。
作品を触ってもいいのかな?
と思ったけど、サエボーグは撫でてもいいよという風に近付いてくる。
展示室スタッフは何も言わない。
いいのかもしれない。
そっと触ってみた。
そっと頬ずりしてみた。
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なんだろ?なぜだろう?涙を流していた自分に自分で驚いた。
人間でも動物でもロボットでもない存在が、どうにも心の琴線に触れるのだった。
現代の「愛」はもしかしてそこにあるのかもしれない。
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