mieさまからのコメントで、33年前に東急電鉄が開催した「東急90駅小さな旅PART7全駅スタンプラリー」を復刻した「デジタルで復刻『すたんぷポン!』東急線全線デジタルラリー」が始まってると知った。
全部で6章あって、1章は7月6日から東横線と東急新横浜線から始まったようだ。
かつての東急スタンプラリーは凄かった。
始発から終電まで子供たちを中心に大人までスタンプラリー帳と一日乗車券と水筒を持って走り回り、クレームも多かったと思うのだけど駅員さんたちも良くフォローしてくれていたのだと思う。その当時の東急線沿線の子供たちの夏休みシーズンの大きなイベントだった。
けど、その後世の中はずいぶんと神経質な方向へと向かっていった。
あの一企業のイベントという枠をこえたあのわけのわからぬ熱気はもう二度と無いんだろうなと思っていたのだけど。
どんな風に復刻なんだろ?
今日はみなとみらい線沿線に用事があったから、東横線の日吉駅で降りてみた。
かつては机が設置されてそこにスタンプとスタンプ台が用意されていたのだけど、QRコードか。
よくわからなくて駅員さんに聞いてみたけど、駅員さんもよくわかってないみたい。
結局は、「みんラリ」というSNS型チェックインラリーのプラットフォームサービスにアクセスしてそこからログインできるように設定することから始めるのね。
スマホがスタンプラリー帳の代り。
一日乗車券で動いていたから日吉から新横浜へ。
新綱島駅って初めて降りた。
どこにQRコードが張ってあるんだろ?と迷ったけど、駅員さんの姿は無い駅だった。
改札を出たところのどこかなことだけは確か。
なんの案内表示もないけど、あれかな。
ん・・・
もういっか。
新横浜駅までは行かずに新綱島駅から日吉駅に引き返した。
正直、どこが面白いんだかさっぱりわからなかった。
あのワクワク感のかけらもない。
なんだろ?この寒々しさは。
日吉から元町中華街方面へと向かう電車のなかで、横に立っていた幼い女の子が両手で危なっかしく持ったタブレットに見入っていた。隣りに立つ母親はタブレットの向こうのキャラクターが幼女の相手をしていることが当たり前のようだった。
そうだ。
それがどうのというのではなく、そういう時代になっているんだ。
幼児のうちからそういう環境で育てば、それが当たり前になるのだ。
きっと私は旧世代だから非接触型の典型のようなこのイベントを寒々しく感じたんだろう。
スマホを持たないあるは持てない子供たちはどうするのかな?
スタンプラリー帳は誰でも手に入れることができたけど。
ま。
昭和どころか平成すら遠くなりにけりかな。