2000年に郡山市西田町鬼生田で発掘された縄文土器。
形が猫の頭部に見えることから、とうとう「じょもにゃん」とまで名付けられた。
ったくもう。
ネコが日本に入ってきたのは確か聖徳太子の頃だ。ネズミから経典を守るために船に積み込まれたといわれてる。
縄文時代にネコはいない。
でもね。
ネコにしかみえないわ。
ところが、去年の3月に横浜市民ギャラリーあざみ野で土器をつくる体験講座を受講しながら、隣りのおにいさんが成形してるのを見て仰天!
隣りのおにいさんは無論じょもにゃんをつくるつもりで画像を持参し講師氏に相談までしていたのだけど、その造形!
新橋の奈良のアンテナショップで見たやつに似ている。
たんぽぽの家アートセンターHANAさんがつくる「厄除鬼」。
たんぽぽの家アートセンターHANAさんってよくわからないけど、たぶん福祉系の作業所だ。
アウトサイダーアート、アールブリュット、は、どこか人の情緒の底流から湧き上がってくるものがある。
じょもにゃんは、オニだったんだ。
そういえば、出土した所の地名は、「鬼生田」。
縄文時代にネコはいなかったけど、オニはいたということなんだろうか?
縄文時代の人たちは文字を残さなかった。どんな言葉を話していたのかもわからない。
出土する欠片から組み立てていくしかない。
ソレをオニと呼んでいたかもわからない。
そもそもソレは魔だったのか福だったの善だったのかもわからない。
けど、今はオニと呼ばれ、耳ではなく角が生えている。
鬼を祀る神社は各地にある。
長野へいったついでに、そういう鬼を祀る神社のひとつに行ってみたことがあった。
もしこれを読んでおられる方でその近くにお住いの方がおられたら大変に失礼だが、カーナビ頼りに運転しながらため息が出てくるような山の中であった。
今は舗装された道路があり車で行けるけど、それ以前は鎖された山間の集落だったのではないだろうか?
一体全体オニとは何者なんぞや?
タイムスリップできるなら、縄文時代に行ってみたいと思うのだ。