カラオケ・ルームへ行くと、たいていティッシュ・ボックスが置いてある。
どんな理由で置いてあるのか、いつも気になってしまう。
「食べたり飲んだりして、手や口を拭くためさ」
と、ある男性が言った。
「それなら、ティッシュより、ナプキンでしょう?」
「じゃ、飲み物や食べ物を、こぼした時、すぐに拭けるようにだ」
「こぼすなんてこと、めったにないし、その時は従業員呼んで拭いてもらったほうが……」
「じゃ、何のためのティッシュなら、いいんだい?」
ニヤリと聞き返されて、私が淫らなことを考えていると取られそうで、
「違うわ、そんなエッチな想像してるわけじゃないって」
慌てて弁解する。
けれど、カラオケ・ルームはどこか妖しく個室っぽいし、まるでラブホテルみたいにルーム・ライトも間接照明に調節できたり、ラブ・チェアみたいなソファがあったり。
その上、ティッシュ・ボックスなど置いてあると、その気もなかったカップルでも、何となくモヤモヤとしてくるものではないだろうか。
そんなエッチな連想をしてしまうのは、私だけなのか。テーブルの上のティッシュ・ボックスを眼にすると、どうしても落ち着かない。一緒にカラオケを歌う男性の肉体を、瞬間的に意識させられたりもして……。
あやまちを犯してはいけないから(?)、私は最近、男性と2人きりのカラオケ・ルームを敬遠している。
どんな理由で置いてあるのか、いつも気になってしまう。
「食べたり飲んだりして、手や口を拭くためさ」
と、ある男性が言った。
「それなら、ティッシュより、ナプキンでしょう?」
「じゃ、飲み物や食べ物を、こぼした時、すぐに拭けるようにだ」
「こぼすなんてこと、めったにないし、その時は従業員呼んで拭いてもらったほうが……」
「じゃ、何のためのティッシュなら、いいんだい?」
ニヤリと聞き返されて、私が淫らなことを考えていると取られそうで、
「違うわ、そんなエッチな想像してるわけじゃないって」
慌てて弁解する。
けれど、カラオケ・ルームはどこか妖しく個室っぽいし、まるでラブホテルみたいにルーム・ライトも間接照明に調節できたり、ラブ・チェアみたいなソファがあったり。
その上、ティッシュ・ボックスなど置いてあると、その気もなかったカップルでも、何となくモヤモヤとしてくるものではないだろうか。
そんなエッチな連想をしてしまうのは、私だけなのか。テーブルの上のティッシュ・ボックスを眼にすると、どうしても落ち着かない。一緒にカラオケを歌う男性の肉体を、瞬間的に意識させられたりもして……。
あやまちを犯してはいけないから(?)、私は最近、男性と2人きりのカラオケ・ルームを敬遠している。