とてもやないけど商品として世に出せない代物。どうみてもスクラップ。
製造を断ろうとしてた矢先恩智さんから電話が掛かってきた。
恩智「K社から見本送られてきたけどアンタの専門分野やろ」という。
HASSAN「見本はどう見てもスクラップやねん。スクラップは売られへん。
スクラップ売るのん恥ずかしいわ!」
恩智「サンプルとして出してきたんやからそれでエエやん。」
HASSAN「も一つ理由あるねん。
昔はウチで作っててんけど7年位前に他店に代わりよつてん。
何時からこんな形になったんかは知らんけど…」
恩智「多分職人が文句付けたんやと思うで。作ったりぃや。
うちの会社通して売ってもエエで」
HASSAN「前のがエエのかこれがエエのか使こてる職人に聞かな判れへん。
前の形が良かったゆうたら製造元は丸分かりや。」
恩智「ウチの溶接機も砥石も使こたらエエよ。手が要るんやったら手伝うで」
HASSAN「この形を自分の商品として売ることに抵抗があるねん。
こんな商品造って…腕落ちたなぁていわれるのもけったくそ悪いわ。
せやけど恩智さんからこんだけいわれたら断られへんし。
やると決めたら借りるわ。どっちみち道具は一から造らなアカンねんし。」
すぐに我慢できなくなって爆発するやろと思うが。