高知 きたむら動物病院blog

四国高知にて2009年1月に開院いたしました動物病院のブログです。

3月に入ってしまいました。

2017-03-06 21:10:47 | インポート
気が付いたらもう3月。

動物病院という仕事は実は忙しさに季節変動があり、11-2月ごろは
それほど忙しくなく、3月の狂犬病予防接種シーズンから、5月ごろの
フィラリア予防開始の終わりの時期までが「忙しい時期」です。

しかし、今年は年末年始に重症のペットさんが多く、原則的に

「よっぽど、じゃないと入院としない」

という方針ですが、「よっぽど」が断続的に続いています。

基本的に獣医ひとりと看護師の小規模な動物病院ですので、
重症のペットさんや入院のペットさんの治療は、ペットさんも私も
体力勝負になります。

いわゆる「峠を越える」状況までの道のりの体力勝負、続くと
けっこうヘロヘロに・・・・。

また、あまり大きな声では言えませんが、私は元来朝がとても弱く、
普段からちゃんと頭が働くまでに時間がかかるのですが、
入院管理などで遅くまで仕事すると、翌朝は本当にギリギリまで
起きられず頭がボーっとしてしまうのがわかっているので、
「体力計算」をしつつ仕事するようにしていますが、
なかなかまあ、計算通りにもいくはずもなく・・・・。

必要とされている仕事ですので、精神的には全く負担になりません。
開業したとき32歳だったのが40になったので、まあまだ大丈夫
なんですが、32の時に比べると体力的にやや落ちたかな、とは
感じます。
一般的に40代は「働き盛り」ということになっているので、当分は
体力と相談しながらさかんに働こうと思います。

そんなわけで、今年は例年にも増して重症のペットさんが多い
印象ですが、3-5月の「ワンちゃんの予防シーズン」、
元気なワンちゃんが来られる時期、私もスタッフも元気に仕事
できるようにしていきたいものです。



高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金      9:00-11:45 17:00-18:45
土      9:00-11:45 14:00-17:45

休診日 水曜日 日曜日 祝日
一般診療・犬と猫のアレルギー・皮膚病外来・内分泌外来


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子猫を置き去りにした者へ告ぐ

2016-07-04 17:34:13 | インポート
数年ぶりのことですが、数日前、

夜の間に子猫を当院の駐車場に置き去りにした人間がいます。

その人かどうかはわかりませんが、その夜の20時前頃、子猫を持った人が
カメラに映っていました。

その人が置き去りにしたかどうかは知りませんが、

「当院に置き去りにされていた子猫」

に関してなにかご存知かもしれませんので、そのカメラに映っていた人が
捜索し見つかれば、お話をお聞きしたいと思ってます。

カメラに映っていた人は、恐らくまだ10代と思われる男性2人でした。

もし、思い当たる節がある方は、是非当院までご連絡いただけるよう
お願いいたします。



そうそう、話は変わりますが、

動物の遺棄は立派な犯罪です


環境省 虐待や遺棄の防止

動物愛護管理法

愛護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪です。違反すると、懲役や罰金に処せられます。

愛護動物をみだりに殺したり傷つけた者
→2年以下の懲役または200万円以下の罰金

愛護動物に対し、みだりにえさや水を与えずに衰弱させるなど虐待を行った者
→100万円以下の罰金

愛護動物を遺棄した者
→100万円以下の罰金




遺棄した者へ

立派な犯罪です。犯罪者がそのまま何事もなく生活してるのです。

あなたが遺棄した子猫は今、病院スタッフと私が交代で世話をしています。

良かった良かった、と思いますか?

あなたがしたことのおかげで、スタッフと私が何故必死に動かないと
いけないんでしょうか。

動物病院ですから、動物への愛情はありますが、

遺棄するような人間
犯罪者への感情は侮蔑しかありません。



もし、仮に、遺棄した人が、その方々だったとしたら、

なおさら「善悪」を自覚しておくべき年代ですので、

このようなことがもう2度と起こらないように徹底的に啓蒙してさしあげたいと思います。



高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金      9:00-11:45 17:00-18:45
土      9:00-11:45 14:00-17:45

休診日 水曜日 日曜日 祝日
一般診療・犬と猫のアレルギー・皮膚病外来・内分泌外来


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米倉督雄先生と私

2011-02-23 00:05:11 | インポート
今回は、きたむら動物病院にとって、大師匠である存在の獣医皮膚科の権威、

「米倉督雄先生」について。

米倉先生を取材したコラム


私が、横須賀の「ながのペット病院」にて3年間勤務していたときに、私を育てて

頂いた師匠である長野秀一先生は、米倉先生が発起人である勉強会に、

20年以上も参加しておりました。

長野先生は、米倉先生に師事し、皮膚病の治療を学んだと言っておりました。


ながのペット病院に勤務するまでは、私は米倉督雄先生のお名前は存じて

いたのですが、その当時は「昔活躍していたらしい先生」というくらいの認識でした。

そして、私はその当時の最新の皮膚病の勉強をずっとしていました。


ところが、ながのペット病院に勤務した途端、カルチャーショックを受けるのです。

治療法など、専門的なことなので詳しくわかりやすい説明ができないのですが、

とにかく、それまで勉強してきたこととはまったく違う、しかし、ワンちゃんも飼い主さんも

表情が明るい、そういった診療をしていました。


もちろん、時間がたつにつれ、それまで勉強してきたことと、米倉先生の治療法の

いいところを組み合わせて仕事をするようになるのですが、その当時はとにかく

「ええっ!それでいいんですか!?」

と毎日感じていたことは今でも思い出せます。


その、長野先生のもとで勤務していた3年間で、すっかり私は変わりました。

しかしながら、自分の頭で考えていたことと、勤務していたときにしていた仕事と、

頭の中でうまくまとまらなかったので、退職した後に、米倉先生の病院で

研修させていただきたいとお願いしました。


・・・・・・人によっては、怖い先生とも、面白い先生とも、優しい先生とも言われる

米倉先生、研修初日はものすごく緊張しました。

入り口のドアをノックして出てきてくれた米倉先生。

「ああ、まあ入んなさいよ」

・・・・・・全く怖いオーラがない。


「で、土佐で開業するの?何坪?そしたらだいたいこのくらいはかかるなあ~」

「何十年か前に土佐には行ったことがあるよ~、めしがうまかったなあ~」


物凄く、頭の中がカシャカシャと言ってそうな、とても80代とは思えない

先生のお話。そして、当時私が感じていた皮膚治療の疑問をぶつけてみたら

「そうだよ~これこれはこうするといいんだよ~」

と、スッと教えてくれました。


さらに、米倉先生のほうから

「あのさ、こういう皮膚病はうちでもなかなか困っちゃうんだよね~、北村君ならどうする?」

・・・・・・・・・・ぼぼぼぼぼぼ僕に聞いてきます!!!?!


(あくまで私の勝手な)印象としては、私と米倉先生は波長が合っていたのかもしれません。

とにかく、米倉先生のもとで研修させていただいた間に、

「そうか!そうだよなあ!」

とか

「ああ、ここが僕が間違ってたんだ!」

とか、とにかくたくさん感じました。

そして、一番大切なところを学んだのですがそれは・・・・・


米倉先生は、60年皮膚科診療をしていても、その年齢になっても、

著書がたくさんあっても、全く満足していないということです。

より良いものがありそうなら、すぐ改良する。試す。やってみる。

それまでの治療法も、さらにいいものができないか常に探求している。

若造の私の話でも、ちゃんと聞いてくれる、柔軟な頭の持ち主である。


もちろん、米倉先生の病院でも、治療に苦渋しているワンちゃんも

おりましたが、「何とかできる手はないか」と考えておられましたし、

研修している期間だけでも、また新しい治療法を考案してたりしました。

とにかく、お話しているだけで明るくなるようなオーラがありました。


私が、開院して、単なる「皮膚病が得意な病院です」だけでなく、「皮膚病外来」

を自分の仕事としてやっていこうと決定付けたのが、米倉先生との出会いでした。


銘打つからには、それだけ何とかしないといけない使命感が生まれます。

2年ちょっとの病院ですが、皮膚科外来で集計したところ、全部が全部うまくいっている

わけではなく、治療がうまくいっているワンちゃんネコさんは8割強で、なかなか治療が

うまくいかない子や、途中悪化したりしたケース、治療途中で来院されなくなったケースも

ありますが、たとえ重症でもあきらめず根気よく継続して、ワンちゃんも飼い主さんも

とてもご機嫌になられたりすると、「やっててよかった」と思います。


信頼してお任せしていただいている飼い主さんには、

「なんとか良い方向へいくように頭をひねって考える」

ことが大事であるということを、米倉先生から学んだようにも思います。


今でも、米倉先生にはたまに質問します。

米倉先生が答えてくれるときは、「ヒント」をくれます。

米倉先生が、自分で調べたり考えてきたりしてきたように、私も自分で調べたり

考えたり、頭をひねることが、自分の仕事なのだと思います。



皮膚科動物病院






高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
診察時間 9:00-12:00 15:00-19:00
手術・往診 12:30-14:30
休診日 水曜日・祝日 および 日曜日の午後
金曜午後は手術日です。
一般診療・皮膚病外来・往診・ペットホテル


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