たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★当山三十世一周忌法要を修行しました

2023年08月21日 | 行事報告
当山の先代住職の一周忌法要を、命日8月9日先立って7月23日に勤めました。





逝去直後の荼毘式(だびしき)や、
百か日忌に挙行した本葬では感染症対応が必須でしたが、
今回の一周忌は、定められた法要儀礼に準じて修行しました。





この一年間、多くの方にご弔意をいただいてきました。
先代住職の生涯は大変多くの方にお世話になってきたことを感じていますが、
会場には限りがあることから総ての方にお声がけすることはできませんでした。





法要には幼少の頃より亡くなる前まで
一生涯にわたってお世話になった妙厳寺(豊川稲荷)さま、
組寺(近隣の組合寺院)を中心に、親族・檀信徒総代さんの中から
お声がけをさせていただきました。





法要の最後に御礼をする現住職と息子です。
どちらも先代住職の弟子なので、二人は法の上では兄弟です。





お墓は山内にあります。
歴代住職のお墓と、住職一家のお墓の2箇所に分骨されています。





今回は、法要・墓参に引き続いて供養席も設けることができました。

あっという間に1年がたちました。

生前には、ぶつかることもゼロではありませんでしたが、
いまは「師匠なら何と言うだろうか」「先代ならどうやるだろうか」と
生前の言動を振り返り、教えを受け直しながら勤めをしています。




令和6年の三回忌について
・多くの檀信徒皆さまと共にお参りの時を持ちたいこと
・集まりやすいよう暑中を避けること
を考えて、令和6年5月12日(日)山門大施食会に続いて
修行させていただきたいと計画しております。
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★お盆、盂蘭盆。C'est bon , très bon.

2023年07月18日 | 行事報告
今年も無事、お盆のお勤めをしました。
新型コロナによる自粛から再開の年、
檀信徒皆さまの参列をお迎えしてのお勤めです。





お盆の棚経も、一般的なお盆期間中では回りきれないので、
初盆の方対象の法要は世間よりも一週間ほど早い8日にお勤めしました。
初盆ではない方のお盆供養は、東京地方の例と同じ13日に。









昨年8月に先代住職が亡くなったので、拙寺の一家も初盆です。
普段は“紺屋の白袴”の如くお檀家さんのお盆優先ですが、
今年はできる限り家族揃って初盆のご供養です。









お盆のお勤めをしていたら、あっと言う間にお盆が終わってしまいました。
普段気になっていたお位牌や仏具の配置を修正して、お仏壇に戻しました。
ゼロベースで祀り直すと気持ちも新たになるものですね。





さあ、日常が戻ってきました。
遠くへ戻っていってしまったあの人は、まだ近くにいるみたいです。
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★4年ぶりの山門大施食会。募る、積もる、連なる。

2023年05月21日 | 行事報告
5月14日母の日、山門大施食会を修行しました。

昨年までの3年間は、近隣寺院のご荷担を受けず檀信徒の参列者を募らず、
内献・ライブ配信にて恒例行事を勤めてきましたが、
今回は、清興(演芸・音楽など)・法話・懇親会は省略し、
時間的には短縮で法要のみ修行をしました。




法要前のごあいさつ




ご本尊様に向けて(本尊上供)




施食棚に向けて




お経本を配り、ご参列の方と共に読経




全員にお焼香をご案内




鏧・太鼓・妙鈸を賑やかに



今回のように皆さまと共にお勤めするのが久しぶりであったこともあって、
毎年開催していた時には自然とできていたことであっても
準備のペースは掴めず、当日の進行も至らない点が見られました。
当たり前のことであっても、毎年必ず修行することによって、
きちんと行うことができていたのだなと改めて気付かされました。

山門大施食会は、毎年5月第2日曜日(母の日)の開催です。
全ての檀信徒皆さまにご参列・ご供養への参加を呼び掛ける
年間行持の中でも最も大きな規模で修行している法要です。
来年は5月12日、今からご予定いただければさいわいです。
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★GW坐禅会で、ゴールデンなタイの仏教について。

2023年05月09日 | 行事報告
GW坐禅会、10名で開催しました。
初めて坐禅をする方を対象とした坐り方のご案内を30分間、
坐禅の時間を20分少々、休憩を挟んで30分ほどのお話の時間を持ちました。

坐前後のお話の時間は、ある参加者さんにお任せしました。
2012年に拙寺の坐禅会に初めて来られてから坐禅を続け
昨年タイに赴任をしてからはズームで参加をして来られました。
このゴールデンウィークに一時帰国されるというので、
「一言でも坐禅に言及されればどんなお話でも」とお願いした次第です。



★おはなしメモ (誤記・誤解があるかもしれません。)

タイのマクドナルドでは、合掌しているドナルドがお迎え「わい」。/ほほえみの国タイと言われるが、タイの人が言うには「100種類の微笑み」があると。中には、蔑みの笑顔もある。/仏教はタイの国教ではないが、王は必ず仏教徒である。/30万人の僧侶がいる。/仏暦が採用されている。/金ピカ、ド派手な仏教寺院/日本と様子が異なるのは、北伝と南伝の違いもある/徳を積む善因が重要視されている。/合掌の位置によって意味が異なる(相手との人間関係)
 額 最高位僧侶
 鼻 目上
 口 同格
 顎 目下
 胸の前 侮蔑
男性は必ず出家する。短い場合は通過儀礼的に数週間。/社会全体がアルコールに対して規制的で、出家者の飲酒厳禁である。/肉食厳禁だが、布施の肉(信者からの供物)は食しても良い。/異性との接触があるとそれまでの徳がリセットされるので、お互いに注意深く接している。/坐禅のできる寺院は結構ある→ビパッサナー瞑想

※補足(異性との接触が戒められていることについて。)
 上座部・大乗という違いや、依拠する経典や戒律が異なることから、どのような考え方があるのかは分からない点を前置きとして、個人的には、異性が悪いわけではなく、異性に触れて良からぬ気持ちを起こす方に問題があるのではないかと感じる。また、あくまで自らの解脱に重点を置くのか、社会事業などに重点を置くのかによっても、戒律との関わり方がかわってくるでしょう。

※補足(飲酒について。)
 インド仏教やタイ仏教に比べるまでもなく、日本仏教は飲酒について寛容である。アルコールや飲酒についての社会的な地位・位置づけが、インド・タイでは低めに設定されているが、日本では、神仏にお酒を供えたり(神酒)、「お清め」と称してお酒を口に含んだり、杜氏の清酒作りが神事を取り入れていたりしており、お酒の地位・位置づけが高い。その辺も、飲酒について寛容となる一因との指摘がある。



★主な質問、感想など

Q 定期的な礼拝などはあるの?
A 定期かはわからないけれど、日常的にお参りが見られる。

O 信仰が篤い様子を見たことがある。
※ 補足
 日本だとお墓参りが馴染みかもしれませんが、
 寺院・本尊などへのお参りが盛んのように感じます。

Q タイには尼僧さんはいるのか?
A 仏教寺院の女性への規制は目立った。
※ 補足
 仏教ではインド以来、四衆(出家か在家か、男性か女性か)という区分けがあるので、
 女性の僧侶がいてしかるべきではないでしょうか。
 でも、学生時代にタイを観光訪問した時には女性僧侶の存在には気付きませんでした。
※ 補足の補足
 タイでは、女性の出家が長い間禁じられていたそうで、ここ近年は、
 外国の尼僧団で出家しタイに帰国するという形が黙認されているとのこと。
(参考)ブログ:「尼」禁止に挑むタイの女性出家者たち(2019/1/11)

Q 寺院ではなく、お墓は?
A わからないです。

O ほほえみの意味にびっくり!

Q タイの僧侶は読経するのか。
A 唱えていた。
※ 補足
 日々のお唱え・お祈りの言葉は、現地にもあるよう。
 一時出家する際に覚えておかなければならない文言について
 資料を見せてもらったことがあります。



お話してくださった参加者さんには、お時間を割いて準備をしてくださいました。
一時帰国というお忙しい状況の中をお願いしてしまったのは申し訳なかったです。
お話はとても興味深いものでした。有り難うございます。

今回の一時帰国を終えてタイに向かった時には、マイ坐蒲を持参されたとのこと。
これからもオンライン参加で、よろしくお願いいたします。




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★ただひとつのことをする。清掃奉仕会開催

2023年04月24日 | 行事報告
4月22日、檀信徒の主催による清掃奉仕会を開催していただきました。
比較的新しい行事ですが、年に2回の開催で38回目になりました。

感染症蔓延後は大勢が集中することを避けるため
三々五々集まっていただいて来た順にご奉仕を割り振っていますが、
施食棚の組み立て、施食幢の掲出、水引柱巻の換装、灰ならしは、
これまでの経験者が初めての人をリードして勧めてもらえますし、
境内やお墓の掃除で、抜いて良い草の見極めも的確です。

午後1時から小休止を挟んで午後4時まで、
それぞれのペースで進めていただきました。




施食棚の組み立てです。


 
法要を勤める大間と正面ガラス向拝に法要の幢を掲げます。
等間隔にしてもらうことがミソです。



水引・柱巻の換装をして冬物をしまいます。





灰が舞わないように注意しながら灰ならし。



平成年代に建てられたお塔婆は、丸4年以上のご供養になりました。
この機会に平成年代のお塔婆は全て回収しました。



大龍寺園芸部が発足しました!



境内の夏みかんを収穫して、お供えと、参加者皆さんへのお土産に♪



途中で帰られた方もいましたが総勢20名が参加してくださいました。
お忙しいところ、お休みのところ、ご荷担有り難うございます。


2023清掃奉仕会・水引柱巻の掛替






今回のご奉仕は、「施食会の開催に向けて」という意味合いで勤めていただきました。
多くの方たちが一生懸命に準備をしてくださり助かりました。重ねて御礼申し上げます。

なお、本年の施食会は5月14日(第2日曜日・母の日)です。
四年ぶりに“参列あり&お寺さんのご荷担あり”で勤めさせていただきます。
多くの方たちのご供養ご参加をよろしくおねがいいたします。

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★遠くからでも祈っている。

2023年03月27日 | 行事報告
桜満開の春のお彼岸と引き続き土日のお勤めも一段落して、
散り際の桜、紅葉、クリスマスローズ、梨の木など、
境内のあちこちが色づいてきました。









このお彼岸中に、気付かされたことがありました。
拙寺の檀家ではないけれど近所に住んでいるという方から、
  遠方に家族のお墓があるけれど予定が付けられずお参りに行かれない。
  同じ曹洞宗なのだけれど、こちらお参りをさせてもらえないだろうか。
というご相談をお受けして、「どうぞどうぞ」とご本堂に上がっていただきました。

古来、「遙拝」というお参り方法があります。
ご本尊さま、ご神体、各家のお墓まで行くことができないけれど、
遠く離れたところから礼拝をすることを言います。
「遙拝所」という礼拝場所を設けている寺社もあります。

いまはお参りに行くこともできるようになってきましたが、
このコロナで外出・遠出が難しかった時には、
そのようなニーズが、より多かったのかもしれません。



先方のお寺さんに誤解を抱かせてはいけないので
遙拝どうぞ!と不特定多数の方にお知らせすることは躊躇しますが、
遠く離れていても、私たちの祈りは、必ず届きます。
お参りをしたくてもできない方の力にはなりたいと思っています。
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★春のお彼岸。ここから始める。

2023年03月23日 | 行事報告
春のお彼岸。
感染症が流行してからずっと、無参列・ライブ配信でのお勤めが続いていましたが、
この春のお彼岸は、久しぶりに参列をお受けしてライブ配信の形式を取りました。







このお彼岸法要については経緯があります。
かなり昔のお彼岸法要は、お参りの方が少ない中日の夕方にお勤めしていました。
パッと見て数えられるくらいの方がお集まりになるだけでした。
お参りの方が集中するお昼頃は、受付でのお迎えに人手が必要だからです。

そんな、参列人数の少ないお彼岸法要に参列していた世話人さんから
「もっと大勢で一緒にお勤めした方がいいよ。人手が足りないなら受付は私がやるから!」
という提案があって、それ以来、世話人さんたちが受付を手伝って下さり、
住職らは、檀信徒に参列を呼びかけ、お昼正午前にお勤めをすることになりました。

お勤めの時間帯を変え、お彼岸の案内文に法要への参列を呼びかけるようになると、
だんだんと参列の方が増えてきて、呼びかける側も手応えを感じるようになりました。
人数が多くても少なくても、お勤めの法要は変わりませんが、
多くの方と集まってお勤めする法要はたいへん有り難いものでした。

「本堂いっぱいに、100人を目指そう!」
そんな目標が明確になってしばらくたった頃、残念ながら
新型コロナウイルス感染症により、無参列ということになってしまったのでした。







この春のお彼岸法要は、再スタートのようなものです。
とはいえ、いまだ数十人規模の参列が望める状況ではないですし、
今回のご案内はお彼岸直前となってしまったので、人数は多くはありませんでしたが、
今後、多くの方たちと共にお勤めができるよう進めていきたいと思います。


 




《法要メモ》
 木版三打
 導師上殿
 上香普同三拝
 読経 摩訶般若波羅蜜多心経
 佛名呼唱
 回向・略三宝
 読経 妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈
 参列者焼香
 回向・略三宝
 普同三拝







法要後のお話しの時間は、ガラッと変えました。
ライブ配信の時には、カメラに向かっていましたが、
今回は、以前のように参列の皆さんに向かってお話しをしました。







《おはなしメモ》
・仏教や僧侶は、(世間のイメージとして)人の死や死者儀礼と結びついている。

・修証義の冒頭部分「生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり」は、
 生死→死という雰囲気を感じるけれど、ここは「生老病死」のことを示している。
・すなわち、生を明きらめ老を明きらめ病を明きらめ死を明きらめるということは、
 死後の世界の話ではない。思った通りにはならない生涯を如何にして生きていくか?
 という、いまこの現実世界の生き方が問題提起されている。

・あるいは、何か困難なことが起きると、その原因探しを仏教に委ねてくることが多い。
・「何故、こんなことが起きたのだろうか?」ということは仏教の説くところではない。
 困難なことが起きた後、如何にして生きるかということへの示唆を与えるもの。

・總持寺を開かれた瑩山禅師は示されています。
 「たとい難値難遇の事有るも、必ず和合和睦の思いを生ずべし」と。
 困難な時に他人と衝突し自利に走るのではなく、共に手を携えて精進を重ねよう、と。

・まだまだ困難な状況はゼロにはなっていないけれど、スタートを切りました。
 住職と檀信徒という垣根を作らず、共に手を携えて、精進してまいりましょう。



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★イノリノバ、少しずつ参列していただけるように。

2023年01月19日 | 行事報告
毎年第3日曜日に修行しています当山の大般若修正会を、
令和5年も例年通り1月15日(日曜日)に開催しました。

開催を見合わせていた集会が再開されるようになってきましたが、
今回の修正会については第八派の中での開催であることから
檀信徒総代世話人さんの一部の方に代表参列していただきつつ
内献(ないけん)形式&YouTubeライブ配信にて修行致しました。


音声の調整が完全ではなく、その場での調整もできなかったことから、
太鼓・鐘の音が割れないよう配信システムの方で自動カットされてしまいました。
法要中、とても聞きづらい&聞こえない部分が多かったことから
大幅に編集(カット)、字幕による補助をして見逃し配信として公開しました。 



法語 向拝から 


法語 正面から


浄道場 正面から


般若心経・理趣分転読 向拝から


転読 正面から


転読 向拝から


令和5年 大般若修正会(編集版・字幕付)



 山内スタッフが足りていなかったことから 
 写真撮影・ビデオ配信の係をつけることができず、
 配信映像は固定のカメラのみ、写真は配信画像をキャプチャーしています。





《 開催覚え書き 》

お手伝いのお寺さん
 太鼓・殿鐘 長昌寺 義光さん
 両班・送迎 正福寺 雄大さん
 堂行・維那 当山徒 慶一さん

参列者
 総代世話人さんから4名

その他
 『消災妙吉祥陀羅尼』読経中に大般若経奉納者名の読み込み
 参列者限定の特別祈願の読み込みは見送り
 豊川稲荷吉祥札については参列の方+事前申込のみ
 法要後の御斎はせず、持ち帰りお弁当を用意。
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★先師遷化⑧ 当山30世正興泰信大和尚 秉炬式本葬儀

2022年11月22日 | 行事報告
当山30世正興泰信大和尚の遷化(逝去)から100日目にあたる11月16日、
秉炬師・奠茶師・奠湯師、大本山永平寺と大本山總持寺からの専使、
曹洞宗東京都宗務所長、妙厳寺豊川稲荷の方丈様はじめ、
多くのご寺院さま方にご荷担、ご参列、ご弔問をいただき、
ここに秉炬式本葬儀の修行をさせていただくことになりました。



法要の一番の柱となる秉炬師・奠茶師・奠湯師の方丈様方が揃います。

大本山永平寺、大本山總持寺から代理の専使さま、
都内の宗派事務を取り仕切る東京都宗務所所長老師、
当山の檀信徒総代さんから心のこもった弔辞をいただきました。




あたたかな蜜湯をお供えします。




香りたかいお茶をお供えします。




《喪司・赤尾老師》《遺弟・現住職》《遺弟・元熙》《喪司・山崎老師》

喪司(そうす)という二人のお役の和尚様に誘われて、
遺弟(ゆいてい)二人も共に並んで拝礼をします。
秉炬師さまに、秉炬の儀を執り行うようお願いの拝礼をしています。

喪司のお二人は、かつてそれぞれが学生時代に、
当山に住み込みで檀務等を勤めて下さっていました。
現住職が生まれた時から小学校入学前までの時期と
このお二人が住み込みしてくださっていた時期が重なります。
先代住職にとっても、現住職にとっても、私たち家族にとっても、
思い入れのあるお二人に喪司をしていただいています。





秉炬師さまと遺弟が息を合わせて法炬(たいまつ)を取り上げ空に拈じます。
秉炬(ひんこ)とは、法炬で、ご遺体を火葬するために火を付けることをいいます。
現実的には8月15日に火葬をしていますので、法式儀礼的に執り行うものです。
法炬の取り回しは、喪司のお二人がしていくださっています。



読経・お焼香を経て、喪主と遺弟の謝辞により、秉炬式本葬儀は無事勤まりました。
たくさんの法縁のみなさま方にお取りなしいただきました。有り難うございます。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秉炬師を終えて休憩を挟み、更に人数を絞り、
百か日忌法要と墓地への埋葬をしました。


先師の兄弟弟子(同じ師匠のもとで同じ日に出家得度)さまに奈良県からお越し願い、
百か日忌法要の御導師さまをお勤めいただきました。




当山の歴代住職のお墓、私たち太田家一家のお墓に先師の遺骨を埋葬しました。
このたびの本葬儀の最後に予定されていた行事です。



残念ながら、今回ご来山いただいた皆さまと、先師を偲ぶ会食をしたいところでしたが、
やはり感染症のリスクを取ることができず、法要の閉幕をもって、散会となりました。

ご縁の皆々様、すべての方々にお声がけをすることができずじまいでしたが、
この状況の中でできる限りのことを勤めさせていただきました。
改めて考えてみますと、失礼をしてしまったこと、
至らない点ばかりであったと思いますが、何卒お許しください。

これまで同様、今後ともよろしくお願いいたします。


《 差 定 》
向拝焼香 (午前10時より会葬者お焼香)
殿鐘三会 (午前11時より開式)
七下鐘佛事師上殿
鼓鈸三通
弔  辞
  大本山永平寺専使
  大本山總持寺専使
  宗務所長
  檀家総代
弔電披露
奠湯佛事
奠茶佛事
小師請拝
秉炬佛事
山頭念誦
十 佛 名
回  向
読  経
回  向
鼓鈸三通
謝辞挨拶 喪主・遺弟
佛事師退堂
散  堂


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★先師遷化⑦ 秉炬式本葬儀に向けて

2022年11月22日 | 行事報告
当山30世 正興泰信大和尚の秉炬式本葬儀の当日を迎えました。





立冬も過ぎて寒さも感じるようになってきましたが、
とても過ごしやすい爽やかな朝を迎えました。





秉炬式のお勤め時間は1時間余りが予想されました。
お焼香に来られる方が式の時間に集中することを避けるため、
11時からの法要に先立って10時からお焼香の時間を始めました。









ご会葬の方たちのお焼香に平行して、
本堂の片隅に置いてあるピアノで、孫たちの献奏をさせていただきました。




午前11時。会場の準備が調いました。これから秉炬式が始まります。




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★先師遷化⑥ 秉炬式逮夜

2022年11月22日 | 行事報告
当山30世 正興泰信(しょうこう たいしん)大和尚の秉炬式(ひんこしき)に当たり
11月15日夕刻、式の前晩に勤める逮夜法要として黄昏坐禅を修行しました。
 
通常であれば僧俗が集い「歎佛会;たんぶつえ」という法要や
『佛遺教経;ぶつゆいきょうぎょう』の読誦などが行われながら
多くの方々のご会葬(お焼香)などをお受けするという定型があります。
けれども現下の新型コロナ感染症が終息していない状況で
先師を追慕するにはどのようなお勤めをしたらよいかと思案し、
近隣30ヶ寺のお寺さん(教区)、坐禅会のメンバー、山内の遺族が集い
共に坐禅を修行することにしました。




式の祭壇は普段の須弥壇をそのままに花祭壇としました。
右の柱に掲げられているのは還暦の遺偈、
左の柱に掲げられているのは最期の遺誡。



教区の方丈様方のほとんどが集い共に坐禅をするのは、
何人かの方にお聞きしても、初めてのことではないかとのことです。



遺弟としてお迎えのお香を立てました。



この坐を調える行香師さんがお線香を立てて止静となります。



逮夜念誦・十佛名・回向・略三宝・三拝は、坐禅のまま勤めました。



通夜説教として、近隣寺院の副住職さまにお話しをいただきました。



日常の起居進退やお人柄などは違っても、坐る姿はみな等しく佛の姿です。



お釈迦さまから代々伝わる教えを灯火にたとえ、その法の灯(ともしび)が、
いま先代住職から私たち一人一人に法の灯火が伝えられているということ。
先代住職は逝去をしたが、その法の灯火をよりどころとしていこう、
ということが、優しい語り口調のなかにも、凜として示されました。



御荷担下さいました皆さま方への感謝の意をこめて。





《 式 次 第 》  
黄昏坐禅 16:30
止  静 16:45
逮夜念誦 17:00
十 佛 名
回  向
略 三 宝
坐 三 拝
袖  解
通夜説教 17:10
開  静
散  堂 17:30
配信終了

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★先師遷化⑤ 四十九日忌・本葬打ち合わせ

2022年10月03日 | 行事報告
秋のお彼岸の明けの日(最終日)にあたる9月26日、
先師、当山三十世正興泰信大和尚の四十九日忌の法要をお勤めしました。





最終日とはいえお彼岸中なので多くのお寺さんにお声掛けはせず、
近隣十ケ寺でまとまっている組寺(くみじ)の方々にご加担を依頼しました。
そのため、堂内の飾りつけはほとんどせず、いただいた献花・お供物のみお供えしました。







法要後、11月の本葬に向けて打ち合わせをおこない、
日時や差定(式次第)などについてご指導をいただきました。





先師が好んでいた神楽坂志満金のお食事と、麻布十番豆源のお菓子を、
ご加担いただいた方丈様方にお持ち帰りいただきました。






◆四十九日忌メモ

令和4年9月26日(月)午後3時半打ち出し

殿鐘三会
七下鐘導師上殿
位牌開眼
拈香法語
上  香
普同三拝
読  経 参同契・宝鏡三昧 / 行道・焼香
回  向
普同三拝
散  堂

導 師  宝祥方丈
両 班  宗参方丈・長昌東堂・長源方丈・洞雲方丈・宗清方丈・長昌方丈(維那)
堂 行  道雄力生
侍 者  慧洲力生
侍 香  元熙上座
殿 行  慶一上座



◆本葬メモ

日時
 11月16日(水)
  午前10時より 会葬者お焼香
  午前11時より 本葬(秉炬式)
  正午12時ころ 散会

  ※ライブ配信があります。


※クリックすると、ライブ配信ページに移ります。
※チャンネル登録・高評価・通知オンをお願いいたします。

会場
 起雲山大龍寺
 東京都新宿区原町2丁目62番地(夏目坂通り沿い)
 https://goo.gl/maps/ejuScNG5TpUHHNSJ9
 

交通
 駐車スペースは限られています。できるだけ公共交通機関をご利用ください。
 東京メトロ東西線 早稲田駅 ②番から 徒歩7分
 都営大江戸線 若松河田駅 若松口から 徒歩7分
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★令和4年 秋のお彼岸法要

2022年09月27日 | 行事報告
9月23日(秋分の日)に、令和4年秋のお彼岸法要をお勤めしました。
今回も檀信徒皆さまに、本堂へのご参列はお誘いせず、
内献・オンライン配信による法要とさせていただきした。




法要前のご挨拶



須弥壇上は、修復されたご本尊さま、近々お位牌をお焚き上げする新亡さま



修復がかないましたご本尊さまへの三拝



今回は導師ひとりと、山内家族のサポートでのお勤めです



途中から、ご本尊さま拝観を希望する方が加わっておつとめ



大龍寺の歴史、如来と菩薩、宝冠釈迦如来のおはなし



動画で一緒にお参りください
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★令和4年 お盆 très bon 覚え書き

2022年07月17日 | 行事報告
7月の盂蘭盆会(うらぼんえ;お盆)が一息つきました。

大龍寺では、過去2年は初盆宅でのご供養(宅経)を延期していたことから、
このお盆は、今年の初盆宅を加えた3年間の宅経を勤めました。
通常のお盆期間では全てのお宅を巡ることができないことから、
7月2日に当山本堂での初盆“送り火”法要を勤め、翌日から宅経を開始しました。



◆初盆“送り火”法要
参列の方が集中することを避けるため、7月2日午前と午後の2座勤めました。
午前11時から1座目(11名参列)、午後2時から2座目(15名参列)でのお勤めでした。







◆初盆法要の際の配布物
「自宅用“五如来幡”」と「偲火(しのび)」をお渡ししました。
五如来幡は、こんな感じに、各家にて飾っていただきました。
お盆の雰囲気が、ぐっと高まるかんじです。



偲火というのは、これです。
https://blog.goo.ne.jp/kiun350/e/845cf8ee03be39e0ecbb5ae481661594



◆盂蘭盆法要
13日午後3時より、初盆ではない全ての檀信徒を対象に
無参列・ライブ配信にて「盂蘭盆法要」をお勤めをしました。





◆自宅でのお迎え火
拙家のお墓から庫裏勝手口までは10㍍にも及びませんが、
お迎え火を焚いてご先祖さまたちをお迎えしました。



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★願いを紡ぐ。彼方へ届け。~ 令和4年山門大施食会開催報告

2022年05月15日 | 行事報告
本年の山門大施食会は、新型コロナウイルス感染症が終息していない現状を鑑みて
皆さまの参列を募らない内献(ないけん)形式でご案内をさせていただきました。
そして当日は、直近の感染者数が減少していたことや、社会全体の風潮などを加味して、
直前の「清掃奉仕会」ご参加の方の中から、数人の方に立ち会っていただきました。


従来のように皆さまに集まっていただくことはできませんが、
法要の準備・お勤めの内容はこれまでと変わっていません。

檀信徒皆さまに、篤いご供養の気持ちを寄せていただくことによって、
この1年間の新亡霊位供養、先祖代々供養、お戒名供養、
有縁無縁三界萬霊供養、豊川稲荷のぼり奉納に加えて、
世界中の新型コロナウイルス感染症の終息を願い、
疫病退散・身心堅固・世界平和等を祈念しました。




来年も「母の日は大龍寺」のもと、5月9日に山門大施食会をお勤めします。
皆さまと共に開催、修行ができることを願っています。
ぜひとも、今のうちからお日取りをしておいていただければ幸いです。

ご供養お申し込みの方には、回向証等を送らせていただきました。
今後1年間は各ご家庭にてお参りされ、来年の施食会以降、当山にお納めください。



《 施食会 アルバム 》


法要の開始を知らせる殿鐘;でんしょう




ご本尊さま(お釈迦さま)へご供養する本尊上供;ほんぞんじょうぐ




今年もライブ配信(インターネットでの生中継)をしました。




施食棚に向けて、当日の法要の趣旨を述べます。




施食作法:あらゆる命に対して食供養を振る舞います。




お焼香1 ご奉仕下さった方の一部です




お焼香2 当山内の有力なスタッフたちです。




毎年、200件を超えるご供養を勤めていますが、
それでもまだ、ご供養に参加していただけていない方もいます。
全ての檀信徒みなさまにご参加下さることが目標です。




代理墓参を申し込まれている家のお墓には、
ご供養のお塔婆を立てることに加えて、シキミ・お線香・浄水をご用意。



ご参列の方たちにもお手伝いをしていただきました。



法要の様子はインターネット生中継をし、現在でも当日の録画映像を見ることができます。
YouTube 起雲山大龍寺チャンネルhttps://www.youtube.com/user/kiunken )へ。
※ 音声の具合が悪く、通常よりも音量を上げて視聴していただけると助かります。

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