横浜市電のペーパーNゲージ模型づくり(その2・1600形の試作が完成)
2017年03月29日 01時44分11秒
前回までに車体や前面パーツを作りましたが後は車体を組み立てるだけ
最後に屋根上の通風器とピュゲール(パンタグラフのような集電装置)を取り付けます。
車体を組み立てて箱状にした後は動力ユニットを取り付けます。
一昔前の鉄道雑誌を読むと、17~18mクラスよりも小さいサイズの車両を作っても車体は自作しても動力ユニットの確保が難しかったそう。中には動力ユニット自体を自作する人もいたそうで・・。
現在ではトミーテックの鉄道コレクションシリーズの展開の一環で、動力ユニットも色々な種類が発売。路面電車用も含めて多くの種類が市販されるようになりました。
鉄道コレクションで既に発売されている伊予鉄道2000形や都電6000形は横浜市電1500・1600形と同じく概ね全長12m前後。これらの車両で指定されている動力ユニットは「鉄道コレクションNゲージ動力ユニットTM-TR01<路面電車用>」というタイプ。これを買ってくるとします。
横浜のポポンテッタで税込み2770円ぐらいでした。
こちらが中身。
この製品の特徴としては、2つの台車間の長さが、36mm・38.6mm(購入時)・41.2mmの3種類から調整できて、更にS~LLまで4種類のスペーサーが付属していて台車から先端までの間の長さも調整できます。
横浜市電1600形の台車間距離は6000mm。Nゲージ換算で40mm
ちょうど38.6と41.2mの間のサイズですが現物あわせで確認したら購入時のままの38.6mmで良さそう。スペーサーはLサイズがあいそうです。
台車枠も3種類付属していて好きなのを選べますが、横浜市電1600形の日立製KL21Dには、付属3種類のどれも似てない・・・とりあえず台車枠は付けないでおいて似たものが別売りされていないか探すことにします。
こちらが動力ユニットTM-TR01。これに組み立てたボディを被せます
車体を被せると大きすぎてハマらないので、またまた現物あわせで車体裾に細長い補強材を貼り付けて車体内側の横幅を狭くします。動力ユニットの設計時に厚みがあるプラ製の車体を想定していると思うので、薄い紙製の車体だと内径が大きすぎてしまうのでしょうね。
今回は両側に各3枚貼ったところでちょうどいいぐらいに。今回は車体製作の紙の残りを使いましたが、もっと厚い厚紙を使った方が良かったかも??
動力ユニットの側面に両面テープを貼ってボディを取り付けます。
これで完成
細かく見ると前面パーツの取り付けがちょっと今ひとつな部分や、切り出し時などのケバ立ちなども目立ちます。ただ全長で8センチ程度のNゲージサイズ。大きいレイアウトで走らせて遠くから見る分には、細かい粗はよくわからいカナ??と・・。
横浜のポポンテッタに行ってレンタルレイアウトで300円(20分)払って早速試走させるとします。
ホームが低いのか車高が高いのか??
北米をも思わせる壮大な複々線区間を走る、モリゾーが運転する横浜市電
このアンバランスさがなんとも
横浜市電の模型を走らせる人はそうはおるまいえっへんと見てる人に対しても誇らしげ感がありますね。
やはりインクジェットプリンタ印刷で塗装なし。窓抜きもなしなので市販などのプラ製車両に較べれば見劣り感がする部分はあります。といっも、自分が作った車両がジオラマを快走するというのは、やっぱり楽しいし充実感があります
それに細かいことに拘っていたら、いつまでたっても・・・それこそ一生経っても作れないですからね。
かかった費用もペーパークラフトの代金250円と動力ユニットの代金約2800円以外は1枚16円ぐらいの紙代とプリンタのインクと接着剤など消耗品程度。
動力ユニットの代金が3000円近くするのが出費感がありますが、この値段で1両作れるのも凄い
念願の横浜市電1600形のNゲージ模型製作が成功して嬉しいです
引き続いてもう1両1500形の製作に取り掛かり・・の前に、今回の1600形試作車の製作で気が付いた次回(2次車)に向けた改良点を思いつきました。
表面保護
製作中に車体にボンドのカスがついたり、切り出した時のケバ立ちなど細かい粗がでてしまいますが、車体は塗装しない前提なので修正がききません。次回は試しに水性トップコート(つやけし)で表面を保護してから製作に取りかかろうと思います。
屋根上通風器
今回はペーパークラフトの部品を使ったものの、小さくて組み立てるのも大変で見栄えも今ひとつ。
ホームセンターなどで売っているホビー用の細い木棒から切り出してグレーに塗った方がいいかも
ピュゲール・床下排障器
こちらもペーパークラフトの部品を使いましたが見た目はやはり今ひとつ。別途細い針金のようなものを組んで作った方がいいかも??
ただ市販の鉄道模型でも屋根上のパンタグラフは特に破損しやすい部品の1つ。私も過去に破損させてしまい残念な思いをしたり、破損が怖くてパンタグラフは下げたまま運転したり・・・なのでどうするか迷います。
市電保存館のペーパークラフトの完成見本ではピュゲールの枠の内側は抜いてあって、意外に実感的に見えました。紙製のまま多少内側を切り抜くなど工夫するのも手かも・・
とりあえず気が付いたこういった部分を改良して早々に2次車の製作に取りかかろうと思います。
基本がカラーコピーで作る手間もあまりなく、安価で簡単に作れるのがこのペーパークラフト工法のいいところです。動力ユニットは両面テープで止めてあるだけなので、2次車の方に移植するのも簡単です
<次回に続く>
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2017/3/29 1:44(JST)
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