<前回から続く>
さて名古屋駅で荷物をコインロッカーに入れて再び東海道線に乗車します。
高山線なら鵜沼まで名鉄犬山線で行く手も・・と一瞬思ったものの、名鉄は運賃高いので思いは一瞬で消えました。
先発が普通列車なので普通列車に乗ります。通常、岐阜までは快速系に抜かされないので。
名古屋駅も一部のホームは既にホームドア化。
車両両端のドアを締め切っているもののホームドアは開いているのは面白いですね。それにしても313系はドアの半自動ボタンが当然あるイメージですが、名古屋地区の313系は半自動ボタンが結構ない編成がいるのは驚きですね。
名古屋駅を出て名鉄の西枇杷島駅の上を通過する時に見たらすっかり改良されて、昔の劇狭ホームはなくなっているようで。
稲沢駅の横の貨物基地にはEF64-1000番台の機関車がたむろっているのが見えます。
快速で通過するのに較べて各駅停車だと途中駅の様子が分かりますね。
さて岐阜駅に到着。ここで高山線に13分乗換え。
乗車する13時15分発は飛騨古川行。高山の先まで行くロングラン列車です。
高山線も美濃太田までは30分に1本ベースぐらいで本数があるものの、その先はガクッと減るのでこの列車を捕まえられて良かったです。
HC85系に乗るなら岐阜~美濃太田で乗る手もあるのですが、折角なら高山線の山岳区間にも少し乗ってみたいな・・ということで白川口まで行きます。
乗換えの合間に改札内のミニコンビニで昼食代わりにおにぎりや飲み物を買うことに。Hさんは「多分ロングシート車が来ると思うよ~」とあまり乗り気でない様子ですが私は「まぁ乗った時は混んでてもすぐ空くんじゃないですか?」と楽観視しているわけですが・・
こちらが13時15分発の飛騨古川行の2両編成
313系電車にそっくりな外観の走行機関以外は電車な気動車で有名な??キハ25です。
高山の先まで行くロングラン列車ですが100番台ロングシート車両です。
Hさん曰く、キハ25は武豊線用に導入された転換クロスシートの0番台車もいるもののロングシートの100番台の方が断然両数が多いらしく。
313系と見た目は同じ車体といってもよく見ると、そこはかとなく安普請さが。
ドアにはステップがありました。
乗車すると既に座席も埋まり立っている人もちらほらという混雑ぶり。
「まぁこの手のローカル線はターミナル駅から1~2駅でどんどん降りてすぐ空くはず」と思うのですが・・。
車内の案内表示機を見ていると英語表示が
「one-man opreated train」と・・、ワンマンは和製英語で日本以外では通じないじゃないかと。Hさんに言ったら
曰く「まぁ~和製英語から英語になる言葉もあるから」と・・
和製語を英語の語彙にしてしまおうというさすがJR東海の帝国主義ぶりがうかがえます。
反対側のドアには「締切中」表示のみの安普請さ。
とりあえず最後尾で後尾展望を見ながら行くとします。
それにしてもこのキハ25、車内もよく見ると節々に安普請さというか313系をベースに徹底的に安く済ませました感が見え隠れしていますね。
岐阜駅を出て次の長森駅で
「キハ25はもう趣旨は了解したので降りて美濃町線乗りに行きましょう!」
と言ってみたりと・・。
ローカル線とはいえ特急列車が走るメインルートだけあって、途中駅は有効長も長く各駅に行き違い設備が設置されています。
しか~し無駄に国鉄時代に金をかけたようで、無人駅にも関わらず旧駅舎側のホームに出入口があり反対側のホームとは跨線橋で結ばれているというバリアフリーの「バ」の字もないような構造なのはなんともですね・・。
それにしても鵜沼までの間にどんどん降りていくのかと思えば、少しずつ降りる人がいたものの全然空かない。まぁ一人なら探せばどこか座れそうですが・・
さて高山線の岐阜~鵜沼の間は名鉄各務原線と並走しているものの、名鉄の複線+高山線の単線で3線で一つの踏切が跨いでいるような本当に並行している区間や、同じ駅前広場を共用する感じで並行している駅もあれば、名鉄線の姿が全く見えない区間も。
時刻表で見ると岐阜から鵜沼の間は間に4駅でこの列車は27分。名鉄は16駅で34分と名鉄の意外な俊足ぶりを感じますね。各務原線の急行無くなってるのは意外でした。
さて岐阜から30分弱で名鉄に乗換えの鵜沼に。
ここで乗ってくる人がそれなりにいて、御殿場線の松田みたいな感じなのかなと。
Hさん曰く「北アルプスの連絡線の跡は道路になってるはずだけどすっかりわからなくなっている」と・・。
往年の名鉄の名古屋駅から高山線に直通していた北アルプス号。よく考えれば、高山線の特急ひだも名古屋から出ているわけで、名鉄がわざわざ北アルプス号を運転したのも時代とはいえ凄いなと。91年に新車まで入れてるし・・
一頃は高山から更に先、富山、さらに富山地鉄に直通して立山に行ってたこともあるそうなのも凄いですが、名鉄が高山や富山(立山)勢力を伸ばしていたということなんでしょうかね。
往年の名鉄~高山線の連絡線は松田と違って名鉄も高山線も(新)鵜沼駅に停車できない構造だったようですが、今も鵜沼駅の岐阜側は名鉄と並行しているので、一度方向転換する形になるとはいえ、名鉄と高山線の連絡線作れそうな風はありますね。
さて鵜沼を出ると山がちな区間に入って岐阜から40分弱で中心駅の美濃太田に到着。
子供の頃、美濃太田に泊まって気動車基地の一般公開に連れて来てもらったことがありました。落書き列車があって、落書きをしたキハ58風気動車に乗って洗浄機通過体験とかあったような。
当時に較べると車両基地も狭くなった様子ですが、高山線・太多線の車両基地としてまだまだ活躍しているよう。
ワンマン列車ながら車掌が乗っていてここまでは帽子から白髪が覗くおじさんの車掌が車内を数往復巡回してましたが、若い車掌に交代して「乗車券を拝見します」と放送が入ります。
青春18きっぷを取り出して手に持ったのですが、1両目でかなり時間がかかってるようでなかなか回ってこない。青春18きっぷなら「見るだけ」ですが数人に1人は乗車券の発券などが入って時間がかかっているような様子。
ICカードが使えるのは美濃太田までなので、処理に手間取ってるのかも??
結局白川口で降りるまで私たちのところまで検札が回ってきませんでした。
HC85形の特急列車と行き違い。特急列車との行き違いは岐阜を出て2回目。美濃太田までは普通列車の本数も多いので結構行き違いがありますね。
岐阜駅をこの列車の7分前に特急が出ているので白川口まで抜かされないで行けます。
美濃太田から先は郊外と里山の間ような雰囲気ですが、下麻生駅を出たあたりから山間の渓谷の景色になります。
岐阜を出て約1時間。下麻生と上麻生の間当たりですが全然席が空かないです。寝不足も相まってずっと立ってるのでさすがに疲れてきますね。
前が2.5センチ、後ろが7.5センチぐらいある厚底サンダル履いてるのがなお・・。
なんと途中に信号所も発見。
白川口駅の手前で線路横に古いながらも立派な発電ダムを発見。写真は撮れなくて残念・・飛騨川バス転落事故で登場した麻生ダムのようですね。
この列車は高山は16時54分着。約1時間待ちで乗り換えて富山には19時49分に到着。この経路で頑張れば一応富山まで青春18きっぷで行けそうですが、Hさんは「さすがにそれは厳しいのでは・・?この列車ロングシートだし」と。
岐阜から1時間13分で白川口に到着。特急停車駅なのに無人駅扱いで一番前から降りました。
<次回に続く>
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2024/10/5 2:15(JST)