東横線といえば昨年の7月下旬から、関東では始めての平日終日の女性専用車両の運行が開始され（各停はラッシュ時間帯も含め除外）、鉄道趣味界や東横線利用者の間で話題になりました。
横浜駅東横線ホームのみなとみらい側
写真左側の列車の連結面の手前側が8号車
階段は南側改札口最寄となる階段
みなとみらい方面行きホームと上記の階段
専用車両が横浜方先頭車両に設定されたため、階段が横浜方の最端にしかない菊名駅が大丈夫なのか？菊名利用の男性客が影響を受けるのではないか。というのが、いくつもの鉄道系コミュニティで語られましたが、菊名の陰に隠れ、この横浜も混雑時間帯の状況が気になります。
写真は平日の16：40頃の混んでいるともいえない時間帯ですが、各停利用でない男性客には南側改札口は使いづらい感があります。
私が見ている間にも、みなとみらい方面行の8号車に気づかずに男性客が数人乗車していました。
みなとみらい線は観光客が多いので学校の休み期間などは大丈夫でしょうか？
また自由が丘駅では、急行の8号車に乗車しようとする男性客を各駅停車の乗務員に注意している光景も複数目撃しましたし、追い越される各停の乗務員が急行・特急の8号車の中ほどのホーム上で注意できるように目を光らせていていました。
実施から１１ヶ月が経過してもなおこの状況であり、日中時間帯などラッシュ時に較べて時々しか乗らない慣れていない人が多いとはいえ、このような状況は「定着していない」といえると考えます。
横浜16：47発急行の自由が丘直前。車掌室側から写した写真。
横浜発車時は120Pでしたが、菊名で降りる人が多く100P以降少しずつ降りる人いて自由が丘では80Pという感じ。さすがに最後尾は不便なので乗ってくる人は殆どいませんでした。
ちなみに7号車では立ち客もいて110をつけたい感じの100Pという感じでした。
空いている時間帯とはいえ、この状況では女性客への着席サービスと揶揄されてもいたし方ないのでは？
渋谷に21時45分ぐらいに着く通勤特急の自由が丘～中目黒間
7号車連結面側から8号車車内を撮影（この時は男性の同行者がいたので）
こちらは振り返って7号車車内
昨年8月、横浜で花火大会が実施された時に女性専用車の運行を取りやめました。
花火大会の影響で通常よりも混雑する上に乗りなれない人も増え、迷惑行為の発生が増える恐れがあるのになぜ「女性専用車の扱いを中止」するのか非常に疑問が残ります。
東横線の競争相手、お隣、湘南新宿ラインでは女性専用車は導入されていません
関東では女性専用車の導入を埼京線で初期から始めたJR東日本ですが、なぜかそれ以外の路線では導入はあまり積極的ではないようです。
特に東海道線や湘南新宿ライン・総武線など「中電」に導入されないのは何故でしょうか。
一度ドアが閉まったら5～10分もしくはそれ以上逃げ場がない、東海道線や湘南新宿ライン・総武線などの中電（要はグリーン車が連結されている路線＋常磐線快速）に女性専用車がなかなか投入されず、1～3分ごとに駅に停車する地下鉄での女性専用車の運行が盛んなのはどうも腑に落ちません。
これらの「中電」路線に専用車を導入しても15両（グリーン車を除けば13両）のうちの1両なので、他の路線に較べれば、男性客の反発も少ないとはずだし、他の路線よりも導入しやすい環境だと思えますがとても不可解です。
「ダイヤ乱れ時は女性専用車の扱いは中止します」
この案内は東横線に限らず各社でみかけますが、そもそもなぜダイヤが乱れたら中止されてしまうのでしょう？ダイヤが乱れた時は迷惑行為がなくなるとでも言うのでしょうか？
ダイヤが乱れた時は運転間隔が空いて混雑が激しくなるから。という意見も聞きますが、混雑が激しくなるのならなおさら専用車が必要なのではないでしょうか？
迷惑行為対策のはずの女性専用車が、本当に必要な時には「解除」されてしまう事には、疑問を感じざるを得ません。
（次回に続く）
