今年(2022年)5月に突如本格運転を開始した神奈川県大井町のコミュニティバス「おおいゆめバス」
5月20日金曜日に実際に乗車したので今回はその時の様子を紹介します。
山北町と同じく富士急湘南バスの運行ですが、山北町のように専用車両ではなく20年選手のエアロミディMJが主に使用されている模様。
近々に山北町のコミュニティバスの代走共々ポンチョ代替される可能性があるので、このバスが好きな人は今のうちかも??
路線としては大井町役場から高尾や篠窪方面の中井町に近い丘陵地帯を回る「相和循環」、酒匂川に近い場所を回る「西大井金子循環」登下校対策に大井町役場~篠窪・いこいの村あしがらを結ぶ「登下校ルート」の3つがあるようです。
ゆめバスになる以前は「福祉巡回バス・ふれあい悠々」さらに「実証実験」として運行されていました。こちらも乗りたいと思ってはいたのですが、なかなか機会なくという状況で気がつけば「おおいゆめバス」になってしまいました。
さて今回は上大井駅13時15分の相和循環に乗るとします。ちなみに運転されるのは月曜・火曜・金曜のみの週3日。本数は1日2便(土曜は午後運休なので1便)
上大井駅には13時13分の上り御殿場線でやってきたわけですが、この日は松田での行き違い列車の遅れで1分強の遅れ。上大井駅では停車前に運賃箱にきっぷを置いてドアの前に控えてドアが開くと同時にダッシュ!しました。
実際はバスが1分ぐらい遅れてきたのでまぁ乗れました。
上大井駅到着時点で既に1人乗車。上大井駅から乗車したのは私の他におばあちゃんが1人。このおばあちゃんも私と同じ電車で来たようで先に乗っていた人と「電車が遅れていたので間に合うか心配だった」と話していました。
上大井駅では電車との接続を全く考えておらず、「たまたま電車が定時に着けば乗り換えできる」という状況。初っ端から「オイオイ」というところ。
さて上大井駅を出ると山登りで丘陵地帯に。途中バス停も少なく快速運転のようですね。
気がつけば集落の奥の狭隘路に入ります
前方の道がさらに狭くなりこのバスで入れるのかな?というところで獅子窪 バス停。ここで空き地を利用してバックを駆使して方向転換して数分戻って・・
と途中の集落内で沿道から手が上がり運転手はバスを止めドアを開けると、手を挙げたおばあちゃんは運転席横に回り
「新松田駅では何処から乗るのか?」と質問があり、
運転手は「1番乗場から」「一番線路側の・・端っこの」と一生懸命に案内したりしつつ再び発車。
いこいの村あしがらの前を通り中井町役場方面に抜ける県道松田平塚線を走り
中井町との境界近い高尾に。ここは以前は二宮駅からバスがあったものの今はなく・・。
中井町との境界近くで足場がまかれた東名高速の橋を眺めます
次は急行運転で大井松田ICの裏から渋沢を結ぶ県道秦野大井線に入り篠窪地区に。県道を走る区間は中央線がある上下各1車線の整備された道路なものの、集落に入るとこのバスでは厳しいような狭隘路というダイナミック?な変化があります。
集落間は途中停留所なしの急行運転で集落内は複数に停車という形態のようですね。
篠窪地区からは直接新松田駅に向かわず一度大きく南に向けて走り、国道255号線の坊村交差点に。ここから255号線に入り根岸交差点から旧道に。
255号線と大井松田ICのアクセス路の直下近くのあつみ医院、更に松田町に入り足柄上病院入口バス停から新松田駅に。
上大井駅から行ったところを戻ったり、かなり遠回りしていますが急行運転で停留所自体少なく乗客も少ないので、まぁそれほどのんびり感はありません
新松田駅では14時11分到着予定が5分遅れの16分に。
所定の1番乗場には20分発の西丹沢行が停車中。待機場には入らずこの駅前広場で上手く転回して2番乗場に停車します。
やりくりして所定外の空いているバス停を使うのも良いのかもですが、ここから乗る人がいたら大丈夫なのか少々心配にはなります。
過去に新松田駅前で
遅延で所定外のバス停(待ち客ゼロ)にバスが到着→運転手一瞬だけドアを開けて乗客ゼロで発車→本来のバス停で待ってる人は乗れず(バス会社の誘導員が「お客さん何処まで行くの?」「〇〇まで」「いま行っちゃったよ」)
みたいな光景を見たことがあるものでして、車外スピーカーなど運転手のしっかりした案内と配慮が求められます。
さて新松田駅を発車して踏切を渡り松田入口交差点から県道御殿場大井線を255号線に向けて入るも河原立体交差を通らずに御殿場線を踏切で越えクリエイト足柄大井店の前を通りヤオマサ大井町店に停車。
ここで篠窪の方から乗ったお客さんが下車。しかしここならさっきすぐ前の255号線を通ってるのにバス停がないから降りれない場所・・となんか微妙な。
ここから255号線を小田原方面に走り大井町役場前の御殿場線の立体交差を通り旧道の栢山入口バス停(このバスは非停車)の手前で右折。
ここでまた激狭な狭隘路に突入。この区間、軽自動車と歩行者すらすれ違うのが困難な区間。この区間にバスが入れるということがただただ驚きます。
大井町クリニックのある栢山入口交差点を右折して255号線を今度は松田方面に。ほどなくしてカインズとヤオマサスーパーのあるあしがらモールに到着。
バス停はカインズ外側の歩行者用入口のある近く。
バスはこの先大井町役場が終点(時刻表上で5分先)ですが、ここで降りるとします。上大井駅から70分弱のバスの旅でした。ちなみに徒歩なら10分かからない距離です。
今回乗車した相和循環は路線や停留所の設定としては上山田・下山田(旧第一生命・ビオトピアのある丘陵地帯)、いこいの村周辺・高尾・篠窪地区から上大井駅・新松田駅・大井町役場や足柄上病院・255号線沿いの大井や金子など平野の場所の医療機関や商業施設を往復するためのものといった印象を受けます。
大井町町内でも既存路線バスのバス停の場所すらも通過してバス停がない場所も非常に多く、大井町町内でも平野の場所の住民は相手にしていない様子ですね。
バス停の標柱としては上大井駅のように富士急湘南バスのものを流用したものの他に写真のように新しい小型のものもありました。
見た感じ道路上の途中バス停でも標柱の設置は片側のみ。特に案内もないので行先によっては道路反対側で待つ必要がありそうでわかりづらそうですね
大井町役場に電話したら「行先に応じた側で待っていて欲しいが、バス停の標柱の前にいれば運転手が気づけば止める」と曖昧な回答。
「バス停の案内を見ても行先に応じた側というのがどちら側かわからないので、ちゃんと表示してほしい」と言ったら「クレームかよ!」といった風に面倒そうに対応され切られました笑
運転席にバス停の標柱がどちら側(左・右など)か記したメモが見えましたが、進行方向右側のバス停標柱で待つ人も気にしないといけないので運転手は大変そう(気がつかなければクレームになる)、またバスの前を横断して乗車することになるので、対向車や追い抜き車両と乗客の接触事故の原因になるのも不安要素です。
昨今「バスの乗り方がわからない」という言葉がありますが、こういった「バス停の前で待っていれば乗れるのかわからない」というのもバスが分かりづらい要素の一つ。今後の工夫と改善が必要でしょう。
最後にこちらは以前に撮影した福祉バス扱いや実験運行時に使用されていた車両。丹沢レンタカーのマイクロバスタイプの車両でした。
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2022/6/6 2:17(JST)