<前回から続く>
盛岡駅から山田線に乗って13時30分に宮古駅に到着しました。私は三陸に来るのははじめて。盛岡から山を越えて2時間30分近くかかるとは思った以上に遠いですね。
早速、宮古随一の観光地?浄土ヶ浜に向かいます
宮古駅から浄土ヶ浜へのバスは13時40分発。事前に調べた情報では浄土ヶ浜のバスのフリーきっぷがあるようなので、駅横の観光案内所で聞いたら駅前のロータリーの対面の岩手県北バスの窓口で販売しているとのことで急ぎます。
乗継ぎがいいのはありがたいけど、はじめて来る身には忙しいですね😅
「浄土ヶ浜線1日エリアフリー券」は300円で宮古駅から奥浄土ヶ浜間のバスが乗り放題+「遊覧船宮古うみねこ丸」が300円引と破格の設定。宮古駅から奥浄土ヶ浜までのバス運賃が片道230円なので使わない手はありません。
宮古駅。裏側に宮古市役所が見えますね。
フリー券を買ってバスに乗ろうとすると駅の放送で「スマートフォンの忘れ物が届いています。心当たりの方駅窓口お越しください」と流れます。わざわざ放送してくれるなんて親切な駅だと思いつつ、バスの中でバッグの中のを見ると私の2号機のスマホが見当たらん😨
念のためにgoogleの「端末を探す」アプリで見ると、乗っているバスは宮古駅を出発してバス停2つぐらい進んでるのに、アプリの表示では2号機は宮古駅に留まっている状態。
さっきの放送は私だったのかΣ( ̄ロ ̄lll)と・・。
そんなを私のあたふたぶりをよそにバスは魚市場がある漁港エリアに入って、シートピアなあど(道の駅)に。ここから浄土ヶ浜に向かい遊覧船が出ていますが、とりあえず終点の奥浄土ヶ浜までバスに乗ります。
このバス、宮古駅で発車待ち中にエンジンを切っていたから、それとも窓が開いているからか暑い・・送風口から風はでているんだけど。
街中に戻り住宅地の中を走っていると、ところどころに空き地が見えます。よく見ると周囲の家や建物がみんな新しい。この辺りで東北震災の津波被害が酷かったのでしょうね・・。新しい建物ばかりな街並みは近年に大規模区画整理を行った高座渋谷駅周辺を思い出すような・・。
後で確認するとこの宮古市の鍬ヶ崎地区は津波で7~8m浸水して全滅と言える状況だったそうです。
大型バスには運転技術が要求されそうな小さいロータリー(ラウンドアバウト)をくるっと回ったりしつつ浄土ヶ浜に地区に入り浄土ヶ浜ビジターセンターバス停に。浄土ヶ浜地区は一般車両の乗り入れが禁止されているよう。くねくねした細い道をゆっくり進みます。
バスの車窓から白い白い流紋岩が林立 する美しい光景が見えます。お父さんは過去に三陸沿岸の鉄道に乗るために宮古に来ているものの浄土ヶ浜は初めてだとか。「やっぱり一度来てみるもんだ」と言ってます。私は宮古駅に忘れたスマートフォンが気になってしまい・・
宮古駅から20分強ぐらいで終点の奥浄土ヶ浜に到着。
バスを降りてまずは宮古駅に電話します。ネットで検索して宮古駅で出てきた番号に電話すると「三陸鉄道です」と出ました。忘れた2号機の特徴を話したら、駅に届いているのは私のスマートフォンのよう。
「16時過ぎぐらいに取りに行ける」と話してとりあえず一安心・・。電話の声の駅員さんが朝ドラのあまちゃんの駅員さんに似ていたような・・実際は違うのかもだけどイメージで。
松島を思い出すような景色かな??
昭和三陸地震やチリ沖地震の碑もありました。
「大地震の後には津浪が来る」「遠くに逃げても津波に追いつかれる高いところに逃げろ」「家を建てるなら高いところ」
と津波への教訓が刻まれています。しかし東北震災の時は地震から本格的な津波が来るまで30分以上あったにも関わらず大勢の人が亡くなる結果になったのは残念なものです。
私は山田線の車内で残ったチキン弁当を食べてお腹も空いていないのですが、お父さんは14時も回りお腹が空いたようで近くにある真新しい建物の浄土ヶ浜レストハウスに行くも食事はラストオーダー済み。お店の人に近くで他に食事をとれる場所を聞いたら、パンフレットで調べてくれて、駅の方に行けば中休みなしでやってるお店もありそう・・と。
宮古産の出汁粉やとろろ昆布をお土産に買って会計、家に帰ってレシートを見たら
かっぱえびせん 150円
小計 150円
だし粉 250円
とろろこんぶ 250円
合計 650円
のようになっていて、買っていないかっぱえびせんの分も徴収されていたことが判明。たぶん現金で会計してちゃんと終了していなかったミス・・どんなレジだったかな??ipadレジだとこういうミスありがちかも・・
私はカードで買ったものの自分で買った品物の金額をちゃんと頭の中で計算していなかったので気づかなかった・・。
徒歩数分の所にあるさっぱ船という青の洞窟遊覧船の乗場まで遊歩道を歩きます
土休日は浄土ヶ浜エリア内の無料巡回バスがあるようですが、徒歩でもgooglemapには載っていない遊歩道があって、
奥浄土ヶ浜バス停(レストハウス)~青の洞窟さっぱ船乗場(マリンハウス)~遊覧船乗場(うみねこ丸)~浄土ヶ浜ビジターセンター
は海沿いに遊歩道があって10分強ぐらいで歩けます。
海面にはウミネコがたくさんいます。
お父さんがお腹が空いたというので私が持ってた「パイの実」のお菓子をあげたら、自分が食べるだけでなく「これウミネコが食べるかな?」とウミネコにあげようとしますが「ウミネコはパイの実を食べないでしょ・・かっぱえびせんじゃないと」と言って阻止します。
遊覧船からウミネコにあげられると思っていたものの、さっきのレストハウスでデータ上は買ったことになっている「幻のかっぱえびせん」があれば・・
海沿いの遊歩道は眺めがよくてお勧めですが、足元を見ると路面が濡れている個所がところどころ・・
見ていたら時々大波が来て遊歩道の路面にせり出してきてます。
場所によっては遊歩道の反対側崖側まで波がびっしょりになってるところもあるので、注意しながら歩かないとずぶ濡れになりそうです。
5分ほど歩いて浄土ヶ浜マリンハウスにやってきました
建物の前には救命胴衣やヘルメットが並べられています。
ここからは「青の洞窟さっぱ船」という遊覧船のようなものが出ています。
1500円で所要20分程度でエンジン付きのボートのような小さい船で海沿いの洞窟の中に入れるので、これに乗って・・と思ったのですが、なんと今日は高波で運休だとか・・😖
ここは併設のレストランが営業中で、お父さんはワカメやフノリが入った600円のそばにビールを付けて昼食に。私はお腹が空いていないのでソフトクリームでもと思ったら、折角だからホタテでも食べなさいと・・600円のホタテを食べることに。
さっぱ船が運休なのは残念ですが、もう一つの遊覧船うみねこ丸は大きいのでもしかして・・と思い運行状況と時刻を確認・・と思いきやここは私のスマホ1号機(LINEMO+povoだけどauのプラチナバンド非対応)は電波が入らない。auプラチナバンド対応の2号機は忘れてしまい・・。
お父さんのauガラケーは辛うじて電波1本立ってるので、パンフレットに載っている電話番号(宮古市観光課??)に電話したらこちらも運休中だそうで。
運休中ならさっきの遊覧船乗場がある道の駅に「運休中」と大きく看板でも出してくれればいいのに。シートピアなあどで降りて遊覧船に乗る。なんて考えていたら大変なことになるところでした。
正直そこまでの高波とは思えないし、さっぱ船はともかく大きい遊覧船は大丈夫そうなのに・・と思うのですが、知床の遊覧船事故もあったので安全基準が厳しくなったのかもですね。
船が諦めきれないのかお父さんは「貸しボートに乗りたい」というのでマリンハウスの係員に聞いたら「ボートもお休み」だそうで・・
先ほどの山田線もですが、現代のスマホ時代、交通機関の時刻表や旅先の情報などその都度スマホで検索すればいいかな?と思っていると、電波状況という伏兵にあいますね。やはり必要なことは事前に確認してメモっておかねば
こちらは遊覧船うみねこ丸
マリンハウスから遊歩道を歩いてビジターセンターに行きます。
ビジターセンターの下から入って建物の中を上に上に上がってバス乗り場の階に出ます。
ここでちょうど15時15分頃。15時18分発の宮古駅行のバスが来るところ。これに乗れば宮古15時54分発の山田線に乗れて盛岡18時21分着。次だと宮古18時8分発で盛岡20時40分着。
お父さんは盛岡20時40分着だと遅いので、早く盛岡に戻りたいというものの、私としては盛岡はともかく宮古まではそう来る機会もないので、ここで帰るのは早すぎる!結局私の好きにしていいということなので、次の16時15分発のバスに乗ることにして、近くの水産科学館に行くことにします。
ビジターセンターの隣に「宮古自然保護官事務所」がありました。なんか格好いいですね。
ビジターセンターから歩くこと5分ぐらい上って岩手県水産科学館に到着。
科学館の庭には漁礁やテトラポットが展示されています。
このブロックの説明「ワニや魚の住処」と書いてあってワニ?いやサメのことかな??と一瞬思ったら、よく見たら「ウニ」の字の上の棒が消えかけてました
入館料は大人300円、学生は140円、私は放送大学の学生証を出して学生料金で入ります。お父さんはバスのフリー切符を出して割引があるか聞いたもののないそうで・・。
入口付近はいくつかの水槽があってミニ水族館になっています
ホタテ貝の絵付け体験とか体験コーナーもあるものの、絵が苦手な私には遠慮したいものが・・。
岩手の海を海面(2階部分)~水深1000mを魚の剥製で表現した円筒形のジオラマ。サメはアブラツノザメもいましたがサメらしいサメとはちょっと違う??
サケの種類の展示。一口にサケといっても色々、サーモンもサケの仲間、以前にサケの表示問題が話題になったことがありましたね。サケ弁当のサケはニジマスの仲間で・・とかあれこれと
出世魚のブリもぶりになる前の名前は地域によっていろいろ・・というのは聞いたことがありましたが、なんと岩手では宮古、釜石、大船渡で違うという・・。呼び方がそれぞれ違うのは昔は三陸沿岸の街同士の交流が少なかったのでしょうか??
ともかく一番大きいのがブリなのは共通しているようで。
他に展示としてはアワビ、ホタテ、ウニなどの養殖技術やその他漁業に関する展示があれこれと・・。養殖の天然の魚が乱獲混獲で取りつくされ気味で魚が減っている現状への疑問や憂いがある私にはなんとも言い難い展示も・・。
東北震災やそれ以前の津波被害を紹介するコーナーも。
この写真は旧山田線区間で被災したキハ100
後で写真のキハ100-9の車番から検索したらキハ100ー9+12の2両編成で盛岡発釜石線経由宮古行で津軽石駅停車中に被災。50mほど流されて浸水、後に廃車し現地で解体という切ない状況だったようで・・乗務員2名と乗客20人は避難して無事だったというのは一安心です。
展示の中には2010年3月の宮古市の広報みやこに掲載された昭和8年3月3日の三陸津波の体験談と当時の写真のページもありました。
東北震災の被害が拡大した一因には過去の津波の記憶が風化してしまったことにもあることを思うと印象的です。
ふるさとの豊かな海をいつまでも
いい標語が掲示されていました。この標語のように豊かな海をいつまでもの精神にのっとりこれからの漁業の在り方を考えていかなくてはいけません
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<次回に続く>
2023/10/11 00:11(JST)