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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

プラスチックストローが廃止・・・回帰するのか-リサイクルの長い道

マイクロプラスチックが海を汚染している

以前、仕事柄包装資材を扱う会社で勤務していて、最近気になった環境問題。石油系とパルプ系とともにリサイクルを目指していた。最近、「食物連鎖」まで踏み込んだ海洋プラスチック問題が気になって調べてみた・・・。

※追記

11月28付け「日本経済新聞(朝刊)」に、『脱レジ袋、コンビニ「改心」 環境省方針に前向き』という記事で、「 タイ沖に打ち上げられたクジラの胃から計80枚のレジ袋などが見つかったニュースは衝撃を与えた 」という内容とともに審議されています。



数年前、スーパーはレジ袋の支給を有料化した。基本的には自分自身で持ていく。最近では、ほとんどの場面でうまく機能するようになった。



この点は、石油精製品として資源を保護するという事で納得できる。また、日本のスーパーで買い物をしたあと出るトレーや袋、ペットボトルなどは各自治体によって違うが分別して「リサイクル」資源として回収が定着している。

大昔、スーパーの買い物も厚いクラフト紙でできた袋だった時もある。会社内で無駄な紙を減らすペーパーレス運動もあった。余計な資料は印刷せずにファイルを閲覧なども推進されている。このとき、生まれたのがリサイクルペーパーである。



しかし、当時から純粋のパルプから作る紙よりもよりエネルギーコストがかかる事は言われていた。
最近は、段ボールを爆買いする中国によって、日本国内のリサイクルペーパー事情も高騰しているのは、本末転倒のように思う。

しかし、そのエコの精神が普及したのは、「世界規模の森林伐採」を食い止めることにあった。そこには、日本の伝統的な「割り箸」文化にもメスが入り「エコ箸」として使われるようになって行く。

ここにも、ハゲ山にするのではなく、もともと「間伐材」を使っているという考えで無駄にはしていないという考えや竹箸のように成長が早い材質によって維持されている場合もある。

海洋プラスチックは食物連鎖にまで影


今度は、環境維持が主流になって「海洋プラスチック」のごみ問題にメスが入った。海洋の生態系に及んで食物連鎖にまで影響があるという。

これらは深刻である、捨てられたプラスチックは紫外線や風などの外的な要因で小さなマイクロプラスチックになり河川から海洋に流れていくという。


2010年の統計であるが、


「海に面した世界の192か国で生産されたプラスチックは2億7500万トンで、480万~1270万トンが海にごみとして流れ込んだ」そして「海のプラスチックごみを多く出した上位5か国は、多い順に中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、スリランカという。

科学技術振興機構(JST)のWEBサイト「サイエンスポータル」の記事、「海をプラスチックごみで汚したつけが、私たちに返ってきた」を参考にした。

世界の方向は、プラスチックのストロー廃止に動いていてファーストフード店は、以前のプラ容器から紙箱になったり包み紙になった以来だ。テイクアウト商品が率先して行っている。


そして今度は、コンビニのレジ袋にメスが入りそうだ。


この場合かなりやっかいだ。冷たいモノと温めたモノ、たとえば、冷たいサラダと電子レンジで温めた弁当など、別の袋に入れて鮮度管理をしている。




主に食品が主となる販売では、もしレジ袋を廃止したら持参する人は増えるかも知れない。しかし、温度管理的には両方の袋を持って行くことになるし、ひとつの袋の場合レジの店員が入れるとなると、その後の食品の管理の所在はどこにあるのか。




スーパーのように目的意識を持って来店する場合とは少し異なる。セルフで入れさせるなら、その場所の確保も小さい店内ではむずかしい。

課題が山積みではあるが、なんとか乗り越えるのだろう。


世界的なリチウム金属争奪戦

話は変わるが、ガソリンを使わない事がエコだとされてきた。それは、世界の原油の埋蔵量が推測されていて、原油価格と残りの年数から考えられた。資源の持たない日本に取ってガソリンを少しでも使わないのはエコという考え方である。




そういう私も、ハイブリッド車に乗ることで月々のガソリン代のコストを押さえることに成功している。実際問題、目先だけの事だと批判されることもある。

本当のエコは、一台の車を長く乗ることだが、日本の車検制度はそれも許さない。13年を過ぎると「早く車を購入しろ!」と言わんばかりに年間の維持コストが上がる。それだから、アメリカでは25年ルールというのがあって、古い日本の高性能名車が輸出されていく。


そのためインフラが整うまでハイブリット車があったように、今は日産NOTEのように電気自動車が走行距離を伸ばし性能も上がっている。

ブームとしては本来エコかどうか分からない「ハイブリット車」や電気自動車などが、日本ではエコカーとして優遇されている。


反面中国といえば、ガソリンエンジン車ではもう世界に遅れを取っているのを認めつつか、新機軸の電気自動車へシフトしている。


そうなると人口比などで考えても原油の埋蔵量の枯渇よりもリチウムなどのレアメタル(希少金属)の枯渇する方が早いような気がする。



初期から現在まで使われているハイブリットの蓄電池はニッケルが主流という時代があった。それは、40年ほどしか持たないともいわれている。


※経済産業省:平成26年5月 レアメタル・レアアース(リサイクル優先5鉱種)の現状より

さらにリチウムなどのレアメタルはどれだけあり、これから使われる量がどれくらいかは、あくまで推測である。



今後、このように世界が電気自動車へシフトすると希少金属(レアメタル)が使われていく。日本が必要な事は、従来通りのリサイクルのインフラや技術を持つ事が必要に思う。このレアメタルに関しても、日本ならリサイクル技術は先端になれそうだ。

原油などの資源を求める戦争など記憶にあたらしい。そうならないように願うが、使用量が引き金でレアメタル貿易戦争などにならないようにと思ってしまう。

枯渇量に対して意識の高い国は、なんとか解決しようと考えるが、どの国もそうでは無い。

日本では石油が取れないからプラスチックをせっせと集めて再生エネルギー利用の道を歩む。しかし、今度は海洋汚染という問題に世界が反応している。


2025年以降の社会は、今とはまったく異なった産業構造になっている。今の常識をすべてリセットするぐらいの覚悟が必要と言っています。

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