2019年の中国の旧正月、春節は2月5日、期間はその前の日から7日間ですので10日まで。 その前後1週間を含めて休みの期間があるようなので、観光地に限らず日本国内は混んできています。 爆買いというイメージもなくなり、多少文化や習慣の違いがありますが今まで言われていたようなマナーの悪さをけげんな目で見る機会も少なくなりました。 先日行った、北海道神宮の境内も日本人よりも外国人が多い印象です。日本人の寡黙に神社にいる姿よりも、話し声から聞き取れる言葉がアジアの言語が聞こえるせいでもあります。
まず御手洗(みたらし)の前で何か強い視線を感じます。 独りくらいの人なら気にならないところですが、どうも数人に凝視されている。 なんとも言えないパワーが纏(まと)わりつくのです。カメラを回されているようなイメージと言えばいいかもしれません。 前の人が終わった後だったので、右手にヒシャクを持ちすくった水を柄の方へ流して清めます。そしてもう一度水をすくって、左手から水をかけます。今度はヒシャクを左手に持ちかえて、右手に水をかけます。 また、右手に持ちかえてから、左の手のひらをすぼめて空間を作ってヒシャクの水を受けるようにします。その左手の水で口を軽くすすぎます。 残った水で、最後に柄の方へ流していき洗い、もとの位置に納めます。
このやり方合っているのか不安になります。この一連の動作をずっと見られていました。
『間違っていたらどうしよう・・・。』という気持ちになってしまいます。
その後、拝殿の方に向かう時にちょっと振り返ったのですが、4人ファミリーが、「御手洗」の前で話しながらヒシャクを使って話し合いながら復習をしています。 なんだか、自分が海外に行って見よう見まねで行うことと同じだと思いながら、微笑ましさも感じてしまいます。 「二礼二拍一礼」だって、日本人よりも信心深いと思える人達が「真似ること」から入ってきているのが分かります。文化の伝導はこんなところから深まっていくのかもと思えます。
日本人が、「こうしているからこうする」というようなところから意外なスピードでマナーの向上が進むかもしれませんね。
「何で最近は、神社も観光地になっているのかな?」 と私が相方(妻)に言う。 何か一呼吸あった気がしたが・・・ 「私達だって、海外旅行先で行くじゃない・・・神殿や寺などなど」
Nha Trang (隆山寺)2018/05/03 ベトナムにて撮影。 「そっか!」
春節で爆買いは収まりつつありますが、東京オリンピックに向けて投資目的で手に入れた中国人。特に湾岸エリアのマンションをここ最近手放していると言う報道があります。今の価格が高値で推移しているときに、と言うことらしいですが、オリンピックの後の土地と建物の行方を予習しておくのは、日本人としての術(すべ)です。
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