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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

おっさんコスメが見つからない!

今回はお題に挑戦「コスパの良い神コスメを教えて!」

おっさんズ コスメの柳屋?

先日、休日に行ったスーパーでの事。

ちょうど、いつも使っているヘアトニックが無くなりそうなのを思い出した。
そのコスメが置いてあるメンズコーナの棚の前には先客が・・・。
少し待てば、必要なモノを選んで場所を離れるだろうと思って見ていた。

ところが、いくら待ってもそこを離れるような感じがしない。
さらに、目線の先は、何を選びたいか分からないくらい、シェイビング関連とかフェイスケアやヘアリキッドなどのオイル系なのか定まっていない。

 

 
私の場合は、買うものが決まっているので、いよいよ少し身体が空いたときにスーッと手を出してヘアトニックをゲット。そのあと相方(妻)を探してその買い物カートに入れた。店内をまわっていると先ほどの人が、同じく奥様と思われるショッピングカートの前で、私と同じヘアトニックを持って見せている。

 

そのすれ違い様に聞こえてきた会話。

 

おもむろに、手に取った奥様らしき人。
「えっ~や・な・ぎ・や~~」とローマ字で書かれたロゴを読んでいる。
「変なオヤジ臭いニオイよ・・・絶対・・・どんなのがあるのシ・セ・イ・ド・ウとか無いの」

と言いながら、そのヘアトニックを持ったまま、先ほどのメンズコスメコーナーへ戻ってみるようだ。

 

そのあとの事はどうなったかわからないが、資生堂なら「ブラバス」や「アウスレーゼ」、そのトロッケンシリーズも置いてあるから選ぶのは、女性の基準に合致すればすぐに決まるだろう。

男の香りは女性が決める!

 

実は、このような事が自分の身にもおきている。
この時購入したヘアトニックを数ある中から選ぶことになったのも相方(妻)の一言がきっかけだった。

メンズコスメも「無香料」の流行がありそれを長く使う時代が続いた。それも時間の経過の中でにおしゃれではないように思うようになってきた。そのきっかけは、東南アジアを旅するとおしゃれを決めている男性の中には、独特の香りを楽しんでいる人達がいる。

バンコクのビジネス街などで、スーツ姿の男性とすれ違うとスーッと香りが分かる。もちろん亜熱帯地方なので強めではあるが、確実におしゃれを決めている。

なかでも、気に入った香りはレモングラス系のモノ。部屋とかの消臭にも使われて強い香料が嫌いな人でもなんとか受け入れられる自然の匂い。
そこで、若いときにずっと使っていた資生堂のヘアトニック「タクティクス」に戻す事を考えた。

そのグリーンノートの爽快感の記憶を求めてだった。

 
しかし、その期待を大きく裏切ってくれた。

 


「何、おっさん・・・おばさんがつけるようなニオイ。。。止めて!」と相方の一言。


まずは、言葉のカウンターパンチ炸裂!

 

自分では自分の匂いは分からないというのは昔から言われている。

 

『そんな事あるか!』と自問する。


『だいたい、今まで使っていたヘアトニックの2倍のコストをかけているんだぞ!

この、ヘアトニックを使っていたのは、遠い昔であるがだからと言って使い始めた頃の香りは忘れていない。

ボトルから香る匂いだけをみると、確かに強さを感じるしドスンという香りに重さがある、そんな感じだ。

 

Amazonのレビューを見てみると意外な結果が載っていた。

 

 

75%以上の人の評価がいいのですが、私と同じ年代と思われる人達の評価と二極化していた。
すべてが正しい評価とは思っていないのだが、ある一定の共通点の人の「☆(星)」ひとつものが散見される。

昔の香りを知っている(販売開始初期)人達は、期待値を込めて購入しているので評価が悪い傾向になるようだ。私もそうだが香りというものは、意外に記憶回路に刻まれているのだと思う。

しかしながら、大半は他の人・・・奥様など女性に言われてそう気づいてしまうもといえる。女性の臭覚は絶大かも知れない。


このレビューにもあるように、タクティクス・オーディコロンなどは、女性も好んでつけていたのを思い出す。

男性化粧品を女性がつけるなんて今どき聞かなくなった。


大半の人が評価が高いので、今のこの香りの方がトレンドなんだろう。今の若い人はこの香りをつけたいと思うだろうか?

 

一方、私は相方の強行手段にあってしまう。

二・三回使った後に、どこかに隠されたと思ったら家の中から消えていた。

 

まさに神隠しである。

 

(何かと一緒に捨てられたと思っている・・・メルカリで販売できたかも知れないとは口が裂けても言えません(-_-;))

一緒に暮らす人が嫌いと思う香りを使うわけに行かず、今までの経験などを屈指して「4711 ポーチュガル ヘアトニック 」なら柑橘系で良いのでは?と思っていた。


ポーチュガルは、柳屋本店が扱っている。それを見てから柳屋本店のHPでヘアトニックを調べてみたら、懐かしのヘアトニックなどにバリエーションがあることを知る。

 

伝統的な男性ヘアケア製品のページを見ていると、ロックローラに人気の缶入りヘアグリスなどがあって懐かしい。

 

友人は通常缶が一週間持たないくらい柳屋のグリス派もいた。たしか祖父は柳屋のポマードを長年使っていた。それがおしゃれだった。丹頂(現マンダム)と双璧をなしていた。

 

その老舗男性化粧品メーカーの製品のなかにシトラス系の微香性の製品を発見。

 

 

※空になるタイミングで実店舗やネットショップで購入

 

それが、先ほど手にとった「YANAGIAYA HAIR TONIC」である。そして価格を見てびっくりな低価格なので、一度購入してみる。

 

微香性なので変な香りをいつまでも引きずらないし、風呂上がりに使うと頭皮の爽快感は格別。

 

それ以来、ネットや実店舗で無くなるタイミングで購入してきた。

ジャブジャブ気兼ねなく使えるコスパ最高のヘアトニックですが、たったひとつ希望が叶うなら価格が上がってもいいので「揮発性」を数パーセント高められたらと思います。髪の乾きがすこしだけ良くなるようなイメージを求めているのです。

日本の空気感はここ10年ほどで変わってきている。喫煙者と非喫煙者の比率も大きく変わり体臭に対する考えも変わってきている。同時に香りの嗜好も変わってきているのだと思う。

やっと見つけたコスパ最高のヘアトニック。

それにしても、スーパーで会ったご夫婦が心配である。


たかが香り、されど香り。


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