39歳で、この世を去り、その後のキューバを変えた人物である。
キューバーはその後、日本のように中学校まで義務教育で無償、さらに専門学校を含む大学まで無償化を実現。さらにどんな医療、たとえば癌治療・心臓移植など高額医療費までも無償である。
サイト「世界ランキング」によると「識字率」ランキングは日本の28位を軽く抜いて、9位。
特筆すべきは、平均余命年齢にかかわる1歳未満の死亡率の少なさで、80歳近くまで伸ばしている。経済が困窮する国において驚異的であり世界各国の医療から注目を集めている。
エルネスト・ゲバラの愛称で知られるチェ・ゲバラ。
「チェ」とは、「やぁ」という感情をあらわした言葉であり、その親しみは人気者だった事がうかがえる。
革命家としての側面がある一方で、映画ファンから「チェ・ゲバラ」を知った人も多い。
それは、著書「モーターサイクル南米旅行日記」を基に作られ、製作総指揮ロバートレッドフォードの「モーターサイクル・ダイアリーズ」からだと思う。
これが、日本やアメリカでも人気がある理由である。
キューバ革命によって、短命のなかで残したものも多い。
『エルネスト・チェ・ゲバラの人生と作品:ボリビアの活動日記に書かれた青年・青春期のオリジナル手稿』記録集 はユネスコ世界記憶遺産に登録されている。
UNESCO: Incluida en Registro Internacional de la Memoria del Mundo colección Vida y Obra del Che
日本とのかかわりは「広島」に1959年に訪日し「アメリカへの原爆投下の責任を問わないのは?」を残している。
この件は、ベトナムのドイモイ政策とアメリカとの関係に似ている。ドイモイ憲法と言われるように明文化した。それは、リンカーンの言葉借りて「人民の、人民による、人民のための国家」と
国家基本法は、戦争責任を引きずらない姿勢である。
しかし、チェ・ゲバラの日本での問いは、現在のキューバーの教育にも影響を残し、60年たった今でも原爆投下が教育に使われている。
しかし、近年54年ぶりに国交が復活した2015年。「キューバの雪融け」というように、アメリカ大統領として88年ぶりに当時政権オバマ大統領がパナマを訪問する。
このキューバーの転身については「チェ・ゲバラ」は現在生きていたらどう思うだろうか?
日本のような国民健康保険制度や教育といった方針を作り上げていた。
そして、その高い教育レベルをもってして、キューバー国民はアメリカ正常化を望んでいたように思える。
国は国民の知識層を備えることで、世界情勢への対応が的確になる事例でもありそうだ。
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