写真で自己を表現。

写真を通しての、自分の成長記録。

人の優しさ温かさ

2011年04月18日 | 老犬介護
犬を飼ってます。
柴犬より一回り大きいかな。

場所がなくて、崩れかけの自宅の庭に仕方なくチェーンで繋いでた。
私が新しくいるところには、犬のスペースがないのです。

地震から数日後・・・
遠く離れた友人が、犬を一時預かりしてくれても良いと、申し出てくれた。
飛行機で予約を取って、犬だけ送り出してきました。

飛行場につくまでに、色々あった。


まず、クレート(ハウス)に入っているうちの犬を空港まで連れて行くのに、リムジンバスを利用しなくてはいけなくて、空港行きのバスをひたすら待っていた。

バスがきた。
乗車拒否された。

いつもなら、はい、そうですか、と引き下がる私だけど、このときばかりは
これでもか!と食い下がりバスの運転手さんを困らせた。
それでも拒否をされた。
だんだん泣けてきた。

そんな必死な私にバスの運転手さんも折れて会社に問い合わせてくれたけど、電話は通じない。
よって拒否をされた。
運転手さんが悪いわけじゃないんだよね。(会社の規則だから・・・)

このバスに乗れないと私は犬をまた庭に繋がなくてはいけない。

そうしたら、30代位の男性でしょうか?
彼の口ぞえもあって大きな大きなクレートが車内に運ばれて乗ることが可能に。

バスを降りてからは、そこは空港。
私一人ではクレートに入った、こんなに大きい犬を持ち運べないので、手伝ってもらっていいですか?と周りの人に声を掛け、空港からさらにバスへ。
バスに乗る時も、手伝ってもらっていいですか?と声を掛け、降りる時も。

バスを降りたら犬を預けるところに行かなくてはいけないんだけど、バスを降りた瞬間に若いお兄さんが道案内をしてくれた。
どうやらバス内で私が運転手さんと話していたのを聞いていたみたい。
一緒に持ちましょうか?とも言ってくれて。
このときは一人で大丈夫だったので、お気持ちだけいただいて。

たまに、クレート内のうちの犬が気になって私は歩調を止め、犬の様子を見る。

その時初めて気がついたんだけど、お兄さんは私と同じ歩調で歩いてくれていて、ずっと気遣ってくれていて、私が止まったと同時に止まり、大丈夫ですか?て。

目に見えるものばかりが優しさじゃなくて、自分の気がついてないところで優しさは貰っている。

その後、犬を送り出してから、空港内にあるカフェで一息。

沢山の人に優しくしてもらった。
何年分かの優しさをその日一日で凝縮してもらったような。
私も人に優しくなろう、親切になろう。素直にそう思えた。


以前私は、犬を電車に乗せたときは、自分から声を掛けることもなくて、…どうして誰も手伝ってくれないの?て悲しさ交じり、憤り交じり、人の冷たさに驚いた。
でもね、その時思ったのが、人から手を差し伸べてもらうのをひたすら待ってないで、困っている時は自分から「助けてください」という事も必要なんだなって。

なので今回は、自分から声を掛けた。
嫌がる人もいないし、皆当たり前に手伝ってくれた。声を掛けなくてもすすんで手伝ってくれた人もいた。

カフェで休憩後、うちの犬が乗る飛行機を展望台から眺めて、その日は終わり。

今は、友人のところで可愛がられている。
メールには必ずといっていいほど、うちの犬の画像が添付されている。
優しさはどこまでも続くんだね。

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