児玉時計店 ブログ

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セイコー 08クォーツ     1/2

2019-03-14 | 修理
オーバーホールでお預かりいたしました、
セイコーの08系クォーツウォッチ。

皮バンドを取り外し、

裏ブタを開けチェックします。
ケース内側にサビが発生していましたので、

機械と一緒にサビの粉が落ちてきました。

針と文字板を外し、
ムーブメントの分解に掛かります。

水晶ブロック、

コイルブロック、

回路ブロック、

電池リード板、

現代のクォーツ時計では一体型が多い
電子部品が独立した構造になっています。

このキャリバーで特徴的な、秒躍制レバー。
ツメ石が四番車の動きをコントロールして、
確実なステップ運針を生み出します。
繊細な調整の必要な箇所ですが、
ここにもサビの粉が付着しています。

サビの元凶はこの中枠、
パッキンが劣化し、侵入した水分が原因。

サビを取り除きます。

同様にケース内側にもサビが発生していました。

3時側、

9時側。
こちらもきれいに取り除きます。

つづく。